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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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最近、古本屋に行くことが多いが、その最大の理由は絶版本を探すため。勿論本を安く買えると言うのもあるが、私は前述の理由のほうが大きいなぁ。さて、今日の収穫は以下の通り。
・血のごとく赤く(タニス・リー/ハヤカワFT)           105円(税込)
・ムーンフラッシュ(パトリシア・A・マキリップ/ハヤカワFT)  105円(税込)  
・折紙宇宙船の伝説(矢野徹/角川文庫)            105円(税込) 
・ドラキュラ紀元(キム・ニューマン/創元推理文庫)      550円(税込)
すべて絶版。「ドラキュラ紀元」だけが少し高かったので二の足を踏んだが、新品と言って良いほどの美本だし、本来の定価の約1/2なので購入した。う~ん、また読む本が増えてしまった。

古本屋で購入した「聡明の王 白昼の女王(イアン マクドナルド/ハヤカワ文庫)」、読了。
三代に渡る壮大な物語。第1部が1913年で、妖精に遭遇した少女の物語。第2部(実質、第2部と第3部)が1930年代くらい(エロール・フリンの映画が出てくる辺りから判断して)。美しい外見とは裏腹に、嘘、毒舌、下品な少女が登場する。その原因を探るため、精神科医が催眠療法を行なう。すると、彼女には4歳以下の記憶がない。…っと言った話。第3部(実質、第4部)が現代(1980~90年辺りか?)で、異形のものと戦う少女イナイの話。つまり、第1部は正統派の妖精話だが、第2部はサイコサスペンス。第3部に至っては、なんと少女が日本刀片手に、異形のものと戦うと言うサイキックアクション。もう、ほとんど「BLOOD THE LAST VAMPIRE」か「喰霊-零」か…ってノリだ。なんじゃ、この小説は。結局、作者が何をやりたかったのか、まったく分からん。タッチがすべて違うのはまだ許せるとして、3部作にした意味がない。第1部や第2部で提出した謎が最後までまったく解かれないし、別に話が繋がっているわけでない(共通する登場人物がホンの僅かいるものの)。特に第3部のトンデモ展開は何なんだよ。まったく期待はずれも甚だしい。文章が下品すぎるのも良いと思わないし、完全に失望作だった。全編、薄気味悪く、不気味なタッチ。妖精遭遇事件を、三つの考え方が交差する(実話とする少女、幻想だとする一般の大人たち、ある科学的な仮説を唱える男)謎が謎を呼ぶ展開。意外な結末を迎えるラストなど。…っと、第1部が面白かっただけになんとも残念だ。

今日のドキュメンタリー
・卑弥呼(日本)、ロワール渓谷(フランス)

今日の映画
北陸代理戦争(東映/1977年)
東映の実録ヤクザ映画末期の作品だが、これはかなりの傑作。テンポの良い展開、切れの良いアクションで、実に楽しい。しかし中でも凄いのが、川田役の松方弘樹の狂犬ぶり。相手構わずの狂気もここまでくれば、逆に痛快だ。また情け容赦ない暴力シーンは、同系列の作品の中でも群を抜いている。

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