真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
連休5日目
・「アニうた2010」、追加アーティスト、キターーーー!
一気に5組だよ。すげ~。しかもまだ追加があるようだし。ちなみに追加アーティストは近江知永、南里侑香、飛蘭、May'n、妖精帝國。近江知永は間違いないと思っていたし、飛蘭も何となく来るかなぁ…っと思っていたが、残りの3組は意外だったな。いずれにせよ、来年が楽しみ。
年賀状用のイラストがまだ出来てない。しかも下書きどころか、何を描くかも決まってない。今年も後2日、間に合うのか(汗)。
「世界怪談名作集(上)(岡本綺堂・訳/編/河出文庫)」、読了。
「貸家(リットン)」→ロンドンに幽霊が出るという噂の家があった。私は興味本位でその家に行き、夜を過ごすことにしたが。…典型的な幽霊屋敷もの。真相を解明しようとする後半はそれなりに面白いが、幽霊屋敷に乗り込み、幽霊を目撃する前半があまり面白くない。話はありきたりでも構わないが、怖くあって欲しかった。★★★☆☆
「スペードの女王(プーシキン)」→トムスキーの祖母がプント(賭け骨牌)で大負けしてしまった。困り果てた祖母は、サン・ジェルマン伯爵に相談する。そして伯爵の知恵で、祖母は見事、負けを取り戻す。この話を聞いたトムスキーの同僚のヘルマンは、トムスキーの祖母にその秘密を聞き出すため迫るが。…怖い話ではなく、どんでん返しが鮮やかな話。どちらかと言うと、コンムービーに近いか(映画じゃないけど(笑))。とにかく、ラストの数行が抜群に良い。★★★★☆
「妖物(ダムドシング)(ビヤース)」→モルガンと言う男が死んだ。検死官はモルガンの死に直面したハーカーに、その死因を聞くが。…話があまり面白くなく、肝心の妖物の正体も分からない。妖物のある性質について語られるだけ。確かにその性質は結構面白いが、それだけのこと。★★☆☆☆
「クラリモンド(ゴーチェ)」…私がまだ若く、僧侶の修行していた頃。長い金色の髪、青味のある白い肌、海緑色の眼を持つ、赤いオレンジ色のブロードの緩やかな服を着た女性と出会った。彼女はクラリモンドと言い、私は一目で彼女に惹かれた。やがて私は彼女が娼婦であることを知るが。…この作品を読んだのは、3回目くらいかな(すべて違う人の訳)。そんな訳で、作品の感想は他でも書いているので今回は止めるが、今回読んだ岡本綺堂版が一番良かったと思う。クラリモンドの可憐さは相変わらずだが、同時に彼女の妖艶さまで描けており、なかなかのもの。怖くないのが難だが、女吸血鬼ものの傑作っと言って良いだろう。★★★★☆
「信号手(ディッケンズ)」→人気のない谷の下に小屋があり、そこに鉄道の信号手がいた。私が発した「おぅい、下にいる人」っと言う言葉に、彼は自分が見た幽霊の話を始めた。…実は以前、この短編を別の訳で読んだことがある。それだけ有名な作品のようだが、当時、私にはこの作品のどこが面白いのか良く分からなかった。ところで今回読んで、その完成度の高さに感心した。男が語る幽霊談の気味悪さ、そして意外で見事なオチ。これはなかなかの傑作だ。★★★★☆
「ヴィール婦人の亡霊(デフォー)」→疎遠になっていたバーグレーヴ婦人の許に、ヴィール婦人が現れた。ふたりの会話は長時間にものぼったが。…ごく普通の日常的な物語が、どう幽霊話になるのかと思っていたら、そうきたか。まぁ途中で検討はついていたが。つまり、怖くない幽霊話だ。まぁそれは良いのだが、必要以上に説明臭い後日談が興ざめ。★★☆☆☆
「ラッパチーニの娘(ホーソーン)」→ジョヴァンニの下宿の窓から、その屋敷の主・ラッパチーニが作った花が咲き乱れた庭が見えた。そこで彼は、ラッパチーニの娘・ベアトリーチェを見かける。ベアトリーチェは、太陽のように華やかな美しい娘だった。ところがある日、ジョヴァンニはベアトリーチェの恐ろしい秘密を見てしまう。それでも、彼はベアトリーチェに惹かれ…。幽霊話ではない。どちらかと言うと、フランケンシュタインに近い話か?(全然違う話ではあるが)。怖い話でなく、物悲しい話で、ラストに余韻を残す作品だ。悪くない。★★★☆☆
[総評]比較的、良質の作品が揃っているが、お奨めは「スペードの女王」、「クラリモンド」、「信号手」の3作品。
今日のアニメ
・とある科学の超電磁砲 #13「ビキニは目線が上下に分かれますけど、ワンピースは身体のラインが出ますから細い方しか似合わないですよ」…サービスの回。可愛い水着ではしゃぐ美琴が可愛すぎ☆。しかし、何故そこで登場する上条当麻(先週は出なかったのに)。
今日の映画
・顔(松竹/1957年)
自分の成功のために、邪魔になる人間を次々と殺していくファッション・モデルの話。…一種の悪女ものとも言えなくもないが、犯人にも仕方ない…っと言うか、可哀想な面もあるので、一概に悪女ものとも言えない。どちらかと言うと、「砂の器」に近いタッチかな。まぁ如何にも清張的な作品と言って良いだろう。映画の出来自体はさほど良いとは言えないが、笠智衆が良い味を出している。
・にっぽん昆虫記(日活/1963年)
大正から昭和にかけて生き抜いた「とめ」と言う女の半生を描いた人間ドラマ。それを如何にも今村昌平らしい、ねちっこさで描いている。とめの己の肉体を武器に口八丁手八丁で生き抜く様は、まさにバイタリティ溢れるものだが、どうも私は今村昌平のこう言う描写が好きななれない。映画の出来が良いとか悪いと言う以前に、拒否反応を示すのだ。悪い映画ではないと思うけど。