真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「レイチェル(ダフネ・デュ・モーリア/創元推理文庫)」、読了。
亡き父に代わり、私を育ててくれた従兄のアンブローズ。彼がイタリアでレイチェルと言う女性と結婚し、突如、死んだ。このため、私はレイチェルを恨んだ。ところが、レイチェルに会った途端に私はその美しさに心を奪われ…。
私は未だに「レベッカ」がミステリー小説においても、ゴシック小説においてもベスト1だと思っている。だから、この作品を追いぬかなくても、少なくとも同レベルの小説はないかと探したが、未だに巡りあえてない。こうなると、「レベッカ」の作家であるダフネ・デュ・モーリアにしか期待できないのか…っと思ったりする。…で本書なのだが、どうやら本作は「レベッカ」と表裏をなす作品らしい。そんな訳で、期待し読み始めた。すると、そこには確かに「レベッカ」で感じたあの肌触りがある。特にアンブローズのイタリアの屋敷を訪問した時のドキドキ感は、まさに「レベッカ」を読んだ時のもの。「おおっ、これだよ、これ、私が求めていたのは」っと喜んだ。…っが、しばらく読んで、「あれ?」っと思った。なんか違和感があるのだ。「レベッカ」を読んだ時の楽しさがない。ここで気がついた。この作品、似てはいるが「レベッカ」とは明らかに異質の作品だと。
まず、表面的は違いは主に以下の二点。(1)男が主人公であること、(2)舞台が主人公の館であること。大した違いがあるようには見えないが、これが大違い。まず、(1)によりサスペンスが薄くなっている。また危機的な状況になっても、それは単に主人公が愚かだから…っと言うようにしか見えない。次に(2)。勝手知ったるで、どこに何があるか分かるし、周りの使用人もすべて知人。つまり、どう転んでもゴシック的なサスペンスも恐怖も生まれないのだ。結果、「レベッカ」が手探りで幸せと愛を見つけようとする女性の物語だったが、こちらは世間知らずのお坊ちゃまが女の溺れていく物語でしかない。だから、イライラはしてもハラハラドキドキはしないのだ。もっとも結末の付け方がちょっと意外で、レイチェルの真意がよく分からないので、一概に悪女ものとも言えないのが、少し面白かった。
「ぼくのなつやすみ2」をプレイ。
これって、一旦のプレイし始めると、止め時を失うね。しかも、冒頭からイベント続発で、やりたいことも多いから、何から手を付けて良いのか分からないくらい。まぁ、ほとんど釣りをしていた気がするけど(笑)。ところで取説には載っているのに、未だに行けないところがある。その内、行けるようになるのかな。
ついでも、「邪聖剣ネクロマンサー」も少しプレイ。
辿り着いたギルギットの町だが、とんでもない事になっていた。そして王から手紙を預かり、隣町のムルタンへ向かう事になる。すると、この町でもとんでもない事が起こっており、パーティーは西の洞窟へ向かうが…。しっかし、このゲーム、強制展開の一本道シナリオなんだ。う~~ん。ところでマリーに、敵全体攻撃の魔法を覚えさせた。値段は高かったが(このゲームの魔法はすべて購入して覚える)、威力は半端じゃない。もっとも消費MPが大きいので、頻繁には使えないけど。…って、やっぱ、役に立たねぇ(笑)。
宇宙ショーへようこそ>
アニマックスで冒頭ノーカットを観たけど、面白そうじゃん。観に行こうかな。
今日のアニメ
・迷い猫オーバーラン! #12「迷い猫、決めた」…実質、最終回。来週は総集編とのこと。…にしても、大したシリーズじゃなかったな。
・刀語 #6「双刀・鎚」…七花が初めて黒星に喫したりと、意外な展開で面白かった。とがめとのラブラブっぷりもイイ感じだ。次回の敵は、最強とも言える七花の姉ちゃんか。ところで、「強度は障子紙並み、躓いて転んだだけでも死ぬ自信がある」の台詞には笑ってしまった。
・けいおん!! #10「先生!」…最近、紬の壊れっぷりが激しい(笑)。
今日の映画
・子連れ狼 冥府魔道(東宝/1973年)
脚本が破綻し捲っている。大体、命をかけて刺客を依頼する辺り、リアリティがなさすぎるよ。あと、スリのエピソードも何の必要があったのか疑問を感じる。もっと、ちゃんとした脚本を書いて欲しいものだ。また全体的に、シリーズ初期を比べるとかなり大人しくなっており、観ていて物足りなさを感じる。ただ、若山富三郎の立ち回りだけは相変わらず凄い。