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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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・中村主水、死す。
私の年代からすると、「藤田まこと」と言えば「はぐれ刑事」でなく、「秋山小兵衛」でもなく、ましてや「あんかけの時次郎」でもなく、やはり中村主水だな。…にしても、惜しい人を亡くされました。ご冥福をお祈りします。

ベティアンよ帰れ(クリス・ネヴィル/ハヤカワ文庫)」、読了。
雪の日の事故で、一台の車が転落した。そして中から救出されたのは、生後間もない赤ん坊だった。赤ん坊はベティアンと名付けられ、孤児院に預けられる。そんな彼女をデイブとジェーンは養女として引き取り、育てた。だが実は、彼女は光子船で宇宙と旅する星間種族の生き残りだった。

SF的設定はあるものの、小説のノリは青春小説。そのため、主人公の心理などはよく描かれているが、SFの面白さである「センス・オブ・ワンダー」が感じられない。またベティアンの赤ん坊時代から高校生時代までを描いている第1部が、単に出来事を羅列しているような書き方でなんとも味気ない。偶にこう言う書き方の小説があるが、あまり人間味が感じられなくて、個人的にはどうも好きになれない。これらの要素のため、最初、あまり面白い小説とは思えなかった。

ところがところがである。ベティアンが大学生になった第2部から、俄然面白くなる。タッチも普通の小説のようになり、内容もベティアンが持つ孤独感がより濃くなる。子供時代から周りの人間とどこか違和感があり、「自分は皆と違う…異邦人でないか」と悩む。これはベティアンだけでなく、誰もが感じることではないかな(私も学生のとき、感じていた)。それだけに、この心理描写が手に取るように分かる(ここで一気に感情移入してしまう)。そして、その孤独感は話が進むに連れ、更に強くなる。やがて、ベティアンの前に本当の仲間が現れ、「我らの許に来い」と誘われる。だが最後に、彼女は意外なある行動をとる。この行動が実に良い。時々ではあるが、ラストシーンのためだけに書かれたのではないかと思われる小説がある。本作はまさに、そう言う小説だ。絵的で、心に染みる、印象的なラスト。このために、本作は忘れられない作品になった。これは名作だ。必読!

今日のアニメ
ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド #7「イノセント ブラッド」…今週のアキラ、カッコ良すぎ。…にしてもミナの正体、むちゃくちゃ美人じゃん。個人的には、こっちを通常にして欲しい。

今日の映画
壊滅暴風圏Ⅱ カテゴリー7(アメリカ/2005年)
冒頭のハリケーンのパリ襲撃のシーンがなかなかの出来なので、「おっ、今回はもしかすると」っと期待を持たせるが、後が続かない。結局、前作とあまり変わらない、凡庸な出来だった。少なくともスペクタクルシーンは、ちゃんと見せて欲しいものだ。

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