真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
某所で「ゴシック小説は空間を描く」と聞いて、「なるほど、確かにそうだな」と思った。私は物語も好きだが、それ以上に空間に惹かれる。だが、この空間を描いた作品って、なかなかお目にかかれない。例えば、RPGやADVでも現在はストーリー中心のものばかりで、空間を描いたものはほとんどない。確かに物語はちょっとした才能があれば誰にでも書けるが、空間はこうはいかない(ゴシック小説がなかなか出てこないのも、その辺りに理由があるんだろうな)。それは分かるが、そう言う小説が出てきて欲しいものだ(当然、RPGやADVでも)。
今日のアニメ
・絶対可憐チルドレン #23「急転直下!奪われちゃった…!」
・コードギアス 反逆のルルーシュR2 #22「皇帝 ルルーシュ」…黒ルルーシュ、キターー!。さらに最後は黒ナナリーまで。…にしても、スザク強すぎ!
今日の映画
・嵐の孤児(アメリカ/1921年)
最近ではほとんどない大河ドラマの傑作。フランス革命の前後の物語であり、そう言う時代の中で運命にもてあそばれる姉妹の物語である。フランス革命を題材にしていることから、テーマは「自由・平等・博愛」だろう。だが単に貴族の横暴さだけを悪とはしておらず、革命後の理性を失った平民の狂気を貴族のそれ以上に描いている。つまりどっちが良いとか悪いとか言う問題ではないのだ、あくまでも一人間としての「自由・平等・博愛」なのだ。貴族と平民との問題を描きながら、通り一遍の内容にしてないのは、さすがグリフィスだ。ただ悲劇の連続がしつこ過ぎたり、後半の展開が間延びしすぎたりと、確かに映画として欠点はある。だが、この映画の素晴らしさ(面白さ)の前では、そんなこと微々たるものだろう。しかし、なんと言っても、この映画の最大の見所は実際に姉妹であるドロシーとリリアンのギッシュ姉妹の魅力だろう。とにかく、ふたりの人形のような可憐さと美しさは素晴らしすぎる。そこいらに転がっているゴスロリ写真なんて、裸足で逃げ出す可愛さだ。このふたりを観るだけでも、この映画を観る価値が十分にある。
・丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる(丹波企画/松竹富士/1989年)
嘗て丹波哲郎は「砂の小船」と言う霊界を扱った映画を作ったが、あれは死の匂いがプンプンする映画だった。だが本作は、明るい明るい。しかもほとんど分類不能な映画なので、何と言って良いの非常に困る。当然怪談やホラーでもないし、ファンタジーとも違う。あえて言うなら、ハウ・ツゥ・映画か?。死後に何が起こるか解説した映画なので、そうとしか言えない。ただ世のハウ・トゥ本が知識の宝庫と考えれば最高だが、小説としては最低なのと同様に、この映画も映画として見れば最低も良いところだ。まぁこれは解説ものの宿命なので、仕方ないのだが。もっとも、この知識が実際に役に立つかは、甚だ疑問だが(笑)。