真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「サブリエル 冥界の扉(下巻)」を読破。購入したのが金曜日で、読み終えたのが昨日の夜なので、これまた3日間で読んだことになる。以前、ライトノベルを1日で読んだことがあったが、一般の小説ではたぶん私の中で最速なのではないだろうか。それほど面白かったし、ハマった小説だった。しかもこのシリーズ、後2作品(いずれも上下巻なので、後4冊)もあるのが嬉しい。
さて本作の感想だが、ファンタジーの一種ではあるが、一般のファンタジーとは趣が違う。普通、我々が思い浮かべるファンタジーは“剣と魔法”、“魔術師とドラゴン”、“ダンジョン”、“世界樹と緑の森”と言ったもので、“アーサー王”、“魔術師マーリン”、“ウェールズの森”と言った固有名詞を出すまでもなく、イギリスファンタジーなのだ。だが、この作品は違う。作者のガース・ニクスがオーストラリア人と言うこともあるのだろうが、闇と死霊と冥界と…とにかく闇のイメージが付きまとう。大体、主人公がネクロマンサー(死霊魔術師)だし、最後の決戦はまるでゾンビ映画だ。通常のファンタジーが緑をイメージしているとすれば、この映画は黒。つまりダークファンタジーと言うわけだ。
ところで、主人公のサブリエルが実に良い。性格と言い、行動力と言い、その外観と言い、魅力的で実に可愛い。しかも国語が主席、数学が三位、武術が二位、魔術もトップの優等生。つまりこの手の話にありがちな落ちこぼれでない。そのため、すべての行動が的確で問題がない。だが、それ以上の困難が降りそそぐため、イライラすることなく、純粋にハラハラできるのだ。
さて本編だが、とにかく全編を覆うスリル、サスペンス、恐怖が素晴らしい。中でも冒頭のサブリエルを狙う魔物の追跡シーンが凄い。これだけハラハラする小説を読んだことがない。中盤、島にサブリエルが足止めされた部分も同様にハラハラする。あと印象的だったのが魔法発動のシーン。魔法のシンボルを指先で宙に描き、呪文を唱えながら発動させる。実にカッコいい。すべてにおいて、文句をつけようがない。久しぶりに心から楽しむことが出来た作品だった。文句なくお勧めできる。ところで前述のように、あと2作も続編があるし、解かれていない謎もまだ多いし、当分は楽しみが続きそうだ。
今日のアニメ
・武装錬金 #24「キミが死ぬ時が私が死ぬ時」
・一騎当千 Dragon Destiny #4「弐龍邂逅」…もしかして呉栄、最強?(笑)。遂に、ゴスロリ典韋が登場。来週は孔明が登場するようだし、楽しみだ。
・無敵看板娘 #19「働いて勝ち取れ」&#20「激突!西山勘九郎VS神無月めぐみ」
今日のドラマ
・アンフェア #4「真犯人現る!すべてのナゾが今…」
事件解決、…っと思っていたのだが、まだ続くのか?