真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「黒い海岸の女王(ロバート・アーヴィン・ハワード/東京創元社)」、読了。
「蛮人コナン」シリーズのひとつ。このシリーズを読まなくてファンタジーは語れないだろうと思い、読んだのだが、残念ながら私の好みでなかった。要は、ターザン辺りの蛮人ヒーローものとさほど変わりがないアクションもので、とてもファンタジーとしての面白さを感じられない。つまりファンタジーが持つ壮大さや異世界感がほとんど感じられず、ファンタジー小説としての魅力が薄いのだ。単純な蛮人ヒーローものを望む人には良いかもしれないが、ファンタジーファン(特にハイファンタジーファン)には、お勧めできる代物でなかった。
以下、各エピソードのあらすじと簡単な感想を。
「氷神の娘」…戦場でただ一人生き残ったコナン。彼の前に雪より白い象牙色の肌、金色の髪を持つ半裸の美女が現れた。…エロティシズム溢れる作品。半裸の美女が色っぽすぎる。
「象の塔」…シーフ(盗賊)でさえ踏み込まない象の塔。コナンは、塔の中にあると言われる宝物“象の心臓”を狙って忍び込む。…侵入アクション。中盤の巨大蜘蛛の襲撃が迫力。
「石棺のなかの神」…カリアン・プブリコの聖堂の中で、その建物の持ち主の死体が発見された。側にいたコナンに殺人の容疑がかかるが。…前半は推理サスペンスのような感じ、後半はアクションもの。まぁまぁの出来か。
「館のうちの凶漢たち」…牢に入れられたコナンは、公子から牢から出す代わりに仕事を依頼される。仕事の内容は神官を殺すことであった。…コナンの筋肉バカさ全開。脳の中まで筋肉なんじゃないかと思ってしまう。それに比例してか、あまり面白い話とは言えない。
「黒い海岸の女王」…近衛兵といざこざを起こしたコナンはガレー船に乗り込み、海に逃げる。だが「黒き海岸の女王」と言われた冷酷な女海賊が現れ…。…コナン、海賊になる…っと言う話かと思っていたら、後半、翼を持つ異型の怪物と戦うことになる。その辺りが見せ場ではあるが、個人的はあまり面白いとは思わなかった(シリーズ中でも傑作らしい。本当かねぇ。)。
「消え失せた女たちの谷」…黒人蛮族に捕まったリヴィアは、偶然出会ったコナンに助けを求めるが。…ヒロインの視点で語られる辺りが、他のエピソードと比べて異質。だが後半、魔物が出てくる辺りからいつものノリになり、面白さは今一歩。
福岡人向けライブ情報
・桃井はるこ LIVE TOUR 2008 「Sunday early morning in JAPAN」
会場:DRUM Be-1
日時:2008年6月1日(日)
開場:17:00、開演:17:30
※5月10日からチケット発売開始。前売5000円/当日5500円(入場時にドリンク代500円が必要)
今日のアニメ
・BLACK LAGOON #10「The Unstoppable Chambermaid」…大アクションのエピソードが、こんな結末を迎えるとは。思わず、うるうるしてしまったよ。
・ソウルイーター #3「完璧なる少年~デス・ザ・キッドの華麗なるミッション?~」…前半の交互に銃に変身してのアクションがかなり良かった。
今日の映画
・悪魔のかつら屋(アメリカ/1966年)
母親と息子が経営するかつら屋が、かつらの材料を調達するために殺人を繰り返す…と言うスラッシャー映画。素人のような演出、ダラダラとした展開、学芸会のような芝居、とても観るに耐えない代物。結局観れるところは、頭の皮剥ぎ、首切断、内蔵引き出し、眼突きと言ったスラッシャーシーンだけだが、これは今観ても結構凄まじい。確かに初歩的でチャチな特撮なんだが、現代のデジタル映像にはない生々しさがある。まぁ結局、それだけの映画だけど。