真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「吠えよ、我が半身たる獣 幻獣降臨譚(本宮ことは/講談社X文庫)」、読了。
黄金の竜、光焔と契約し、晴れて幻獣使いとなったアリア。そんな彼女を待っていたのは、「騎士団の巫女姫」と言う途方もない地位だった。だが、それは今まで彼女を守ってくれた友との別れでもあった。
前回、言葉使いが作品に合ってないと苦言を呈したが、今回はその辺りがかなり改善されていて、違和感がなくなっていた。また文章も1巻より上手くなっており、読みやすくなっていた。さて相変わらず、のんびりとしたペースでストーリーが展開するが、内容自体は悪くない…って言うより面白い。つまり、この手の和製ファンタジーの中では上質と言って良いだろう。ただ、目的とか敵とかが見えないので、興味が続かない。その辺りがこの作品の弱さかな。まぁ、その辺りは次巻に期待と言う事で。しかし、次々とイケ面のキャラが登場する辺り、如何にも女性が書いた小説だなぁ…って感じだ。イケ面より、可愛い娘…って言うのは、この作品に対しては無理な注文かな(笑)。ところで読後、あと何巻あるんだろう…っと調べてみたら、現時点(11/05/10)で全19巻もある。つまり、短編集を除いても、あと16巻読まないと追いつかない。いや、何年も積本にしてた私が悪いんだが、ちょっと読む気が失せたなぁ。金銭的な問題も勿論だが、これだけ読む時間があるかどうか。とりあえず、購入済みの3巻までは読むけど。
今日の映画
・透明人間現る(大映/1949年)
はっきり言って面白くなかった。確かに今観ればSFXがチャチだが、見れないレベルではない。問題はストーリーのつまらなさだ。概略はユニバーサル版「透明人間(1933年)」に近いが、改悪し過ぎで本来の面白さをなくしている。間延びした演出も良くない。結局、ユニバーサル版には敵わないと言うことか。
明日、健康診断なので、今日は禁酒。…って、誕生日に飲めないって、どんな罰ゲームだよ(怒)。
昨日の電波女がやたら可愛かったので、PSPのカスタムテーマを彼女にした。
今日の映画
・極底探険船ポーラーボーラ(日本(円谷プロ)/アメリカ/1976年)
北極圏から石油探索機ポーラボーラで辿り着いた先は、今尚恐竜が生息している世界だった。…っと言うロストワールドもの。子供のときに観たが、あまりのつまらなさに唖然となった。では今観たらどうかな…って思って観たら、やはりつまらなかった(笑)。とりあえず、SFXはチャチではあるが、まだしも見れるレベル。問題はそれ以外。緊張感のない演出、面白味に欠ける脚本、魅力のない登場人物、どう見ても日本の森で撮影したとしか思えない秘境の風景。しかし、それ以上に酷いのがストーリー。ロストワールドものの最大の魅力である冒険をおざなりにして、「ここで生きたい、人間社会に戻ってつまらない」とほざく、キ印の主人公の心理ばっかり追っている。これじゃ、面白くなるものも、面白くならないよ。
連休、終わった。orz
10日と言っても、あっと言う間だ。
「アリス・イン・ゴシックランド 霧の都の大海賊(南房秀久/角川スニーカー文庫)」、読了。
19世紀末のロンドン。スコットランドヤードの刑事になった貴族のジェレミーは、ある夜、服が血に染まった金髪碧眼の少女アリスを助けた。少女は何かの事件に巻き込まれたのだろうか?。そして、ジェレミーはアリスを救った場所で、切り裂き魔の事件があった事を知る。その後、彼はレストレイド警部の紹介で、シャーロック・ホームズの妹、イグレインと出会うが。
表紙買いした小説だが、これがなかなか面白かった。だが表紙のゴスロリ少女は物語のキーパーソンではあるが、主人公でない。主人公は貴族刑事のジェレミーと、シャーロック・ホームズの妹のイグレイン。さて刑事と探偵が主人公ではあるが、本作はミステリーでない。どちらかと言うと、冒険アクション。しかも、思いっきり能天気な。つまり、つまり難しいところはなく、頭を空っぽにして楽しめる作品に仕上がっている。中でも一番の読みどころは、間違いなく、二人のイチャイチャぶり。しかもジェレミーとイグレインの会話が夫婦漫才みたいで、読んでいて大笑いしてしまった。それにしても、イグレインが魅力的だ。口は悪いし、とんでもないじゃじゃ馬だけど、実に可愛い☆。特に酔っ払ったときの可愛さと言ったら、もう☆。
ところで本作って、明らかに「リーグ・オブ・レジェンド」のパクリじゃん。ここまでそっくりにしてイイかなぁ。盗作問題に発展しないかと、ちょっと心配。でも、歴上の虚実の有名人が一堂に会すると言う小説は「ドラキュラ紀元」や「時の地図(←これはちょっと違うかな)」など、最近やたらと多いので、ギリギリセーフってところか。ちなみに本書の登場する人物は、「ピーター・パン」のフック船長、「ドリアン・グレイの肖像」のドリアン・グレイ、「ジキル博士&ハイド氏」のハイド、切り裂きジャック、「シャーロック・ホームズ」のハドスン夫人とマイクロフト・ホームズとレストレード警部などなど。あと、ノーチラス号が登場しているので、そのうちにネモ船長も出てくるかもしれない。また、マイクロフト・ホームズ=「007」のM…って言うのも面白かった。まぁ、どうのこうの言いながら、非常に楽しんだ小説だった。2巻が今から楽しみ。
今日のアニメ
・緋弾のアリア #1「La Bambina」…何ですかぁ、このベタな展開はぁ。あまりのベタさに引いてしまったよ。でも、まぁ、ギャグとして見れば、それなりに楽しいか。とりあえず、様子見。
・電波女と青春男 #1「宇宙人の都会」…なに、この電波女の可愛さはぁぁ☆(↓)。はっきり言って、内容はまったくつまらない。でも、イイんです。この電波女の為に視聴継続します。
・フラクタル #9「追いつめられて」
・花咲くいろは #5「涙の板前慕情」
今日のアイム姫
今日の映画
・鬼火(フランス/1963年)
社会にも適応できず、人も愛せない青年の最後の2日間を描いた作品。何もない退屈な日々、何をして良いのか分からない…だから、と言う自作志願者の話。はっきり言って、主人公の出した結論は好きでないし、良いとも思わない。だが、それでも全面否定できないところにこの映画の凄いところがある。まさに現代人の心の闇。さすがは、ルイ・マルと言ったところか。
・ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲(東映/2010年)
「ゼブラーマン」の続編。今回は前回とまったく異なり、ヒーローの二面性がテーマ。テーマ自体は面白いのだが、三池崇史のセンスのなさと下品さでまったく台無しになっている。…って言う以前にまともにヒーローものを作るがない。最後のエイリアン退治法しかり、「合体だ」と言った後に「STOP AIDS」とテロップが出てくる辺りしかり、カッコ良いシーンを尽くギャグで逃げている。つまり作っていて照れ臭いんだろうな。…なら、作るなと言いたい。結局、まったく面白くない、ダメダメ映画であった。まぁ、私は三池崇史なんか、まったく評価してないのでこんなものかと思ったけど。ただ、仲里依紗が無駄に色っぽいのが収穫だった。もう、「時をかける少女」のときとは別人だよ(笑)。
古本屋でハリイ·ケメルマンの「金曜日ラビは寝坊した」を、普通の本屋で「アリス・イン・ゴシックランド」をそれぞれゲットした。「金曜日ラビは寝坊した」は以前から探していた本なので嬉しい。一方、「アリス・イン・ゴシックランド」は新刊。内容も確かめずに、表紙だけで購入(笑)。…って言うか、こう言う表紙は止めて欲しい。ゴスロリ好きの私が、思わず買ってしまうだろうが(笑)。
「セブンスタワー キーストーン(ガース・ニクス/小学館)」、読了。
アイニールから闇の国に戻ったタルとミラは弟を助けに向かったが、罠にかかり、スーシンが率いる兵士たちに追われることになった。ふたりは逃げるため、城の地下奥深くに入っていくが。
今回はおもちゃ箱をひっくり返したようなタッチがぐっと抑えられ、それなりに読める作品になっている。ただ、それでも作品に世界にのめり込めないのは、子供向きの内容のせいか。とりあえず、ミラが氷民の大将、鉤爪のミラになったりと、クライマックスに向けてストーリーが展開しているようで、その辺りだけが収穫かな。はっきり言って、もう、どうでもイイ小説だが、ここまで読んだので最後まで読むかな。後、2巻だし。
今日のアニメ
・STEINS;GATE #1「始まりと終わりのプロローグ」…これって、もしかして「CHAOS;HEAD」の続編?。何れにしろ、あまり面白くないなぁ。…って言うより、状況がさっぱり分からん。視聴中止。
・変ゼミ #5「家族機能が人格形成に与える影響に関する考察」
・魔法少女まどか★マギカ #6「こんなの絶対おかしいよ」(再見)
今日の映画
・アンノウン(アメリカ/ドイツ/2011年)
これって、あの映画じゃん。ネタばれになるのでタイトルは書けないが、パクリと言って良いほどソックリ。リメークなのか?、原作が同じなのか?、それとも偶然?、はたまた故意?。何れにせよ、相当に損をしている。また、二転三転するストーリー展開に、時折挿入されるド派手なアクションと、最後まで飽きずに楽しめる…のだが、意外と乗れないのは監督に演出力がないためか?、出演者に魅力がないためか?。もうひとつ、「目の前にあるバックを忘れるか?、普通」とか、「格闘技って、体が覚えているので、記憶をなくしても使える筈」と言った納得のいかない部分が多い。う~~ん、色々と微妙な映画だ。まぁ面白かったは確かだが、別にDVDでも良かったかな?…って程度の作品だった。
・踊る海賊(アメリカ/1948年)
ジュディ・ガーランドとジーン・ケリー、二大スター競演のミュージカルだが、出来はイマイチ。ストーリーは他愛なさ過ぎて物足りないし、ナンバーもかなり少なめでこちらも物足りない。当時、大コケしたらしいが、それも納得できる。ところで、(私が)ミュージカルを観始めた時、「ジーン・ケリーって、スゲーな」…っと思っていたのだが、最近「本当に才能があったのかな」っと思い始めた。彼のダンスシーンを観ても、まったくワクワクしないんだよね。本作もまさにそうで、楽しかったのはジュディ・ガーランドが催眠術をかけられて歌う「Mack the Black」。そしてもう一つは「Be a Clown」だが、ジーン・ケリーのソロパートでなく、二人が歌うパートの方なんだよね。う~ん、何だかなぁ。
舞台ミュージカル「ウィキッド(劇団四季/キャナルシティ劇場)」を観に行った。
ドロシーが西の悪い魔女を退治して故郷に帰った後、南の良い魔女は国民に訊ねられ、西の悪い魔女の過去を話し始めた。西の悪い魔女には、嘗てエルファバと言う名前があった。エルファバは緑の体で生まれたため、父親から嫌われ、愛を知らずに育つ。やがて彼女は足の不自由な妹と共に大学に進み、そこでグリンダ(後の南の良い魔女)と出会う。
これは面白かった。やはり、基本的に私はこの手のミュージカルが好きなようだ。3時間(13:35~16:35、途中20分休憩)の上演の間、ちっとも退屈でなかった。ナンバーがすべて素晴らしいし、ストーリーもテーマも実に良く出来ている。…にしても、こう言う生の(舞台)ミュージカルを観ると、ミュージカル映画は観れなくなるね(いや、すぐに観るんだけどね(笑))。
さて、本作は「オズの魔法使い」を題材にしている。ストーリー的にはドロシーがオズの国に来る前と、ドロシーがオズの国を冒険しているときに裏で行われていたドラマが描かれている。つまり「オズの魔法使い」を知らないと楽しめない。いや、楽しめないことはないが、たぶん面白さの半分も伝わらないだろう。…っと言うのは、そのストーリー以外でも、「オズの魔法使い」ネタが満載だからだ。例えば、ブリキ男、脳なしカカシ、意気地なしのライオン、空を飛ぶ猿たちと言った「オズの魔法使い」のキャラの誕生秘話が語られているし、ナルシストで才能のない南の良い魔女、腹黒のオズの魔法使い、純情な西の悪い魔女…っと言った風に原作とのギャップも面白い(まさに逆転の発想だね)。出来れば原作、少なくともジュディ・ガーランドの「オズの魔法使」くらいは観て、本作を観た方が絶対に良いと思うよ。ところで、こう言うアレンジは個人的にあまり好きじゃない。なんか、原作をおちょくっているように感じるんだよな。だが、本作に関しては原作への愛を感じるためか、まったく不快感がなかった。…って言うより、原作をまた読みたくなったよ。
今日の映画
・EKOEKO AZARAK(ギャガコミュニケーションズ/2000年)
「エコエコアザラク」シリーズの4作目だが、シリーズ中でも最低作。このシリーズは本来、黒魔術ものなのだが、本作はその事を完全に無視して、やらせをしてまでも視聴率を稼ごうとする放送局、無能な警察などのことばかり描いている。しかも後半、笑ってしまうようなトンでも展開で、とても観るに堪えない。特に遠藤憲一の怪演は酷過ぎる。
部屋の片付けをしていたら、PS2ゲーム「九怨」が出てきた。そう言えば、昔買ったなぁ…っと思いだして、少しプレイしてみた。内容は平安時代を背景にした心霊ホラー(怪奇でも怪談でもない)。一応、陰陽道を題材にしているが(最後の方で安倍晴明が出てくるらしい)、ノリは完全にJホラー。そう言う意味では賛否両論がありそうだが、それよりも問題なのはゲームシステム。セーブポイントが少ない、セーブ回数が少ない(セーブ回数が制限されている)、悪霊や妖怪に対しての攻撃方法が貧弱などなど。これでは、私が以前、途中でプレイするのを止めたのも無理ないな。ただ、クリアまでそれほど時間がかからないようなので、今回は最後までプレイしてみようかな…っと。あっ、それだと、「イースⅡ」のプレイが止まってしまう(汗)。
今日のアニメ
・GOSICK #15「二匹の怪物は心をかよわせる」
・まりあ†ほりっく あらいぶ #4「囚われの乙女」…OP、無駄に凝り捲り。今週はマジンガーZに、ライディーンに、ガ・キーンかな、かな。
・ファイアボール チャーミング #5「チャンピオンたちの食卓」…なんと言う、茶碗蒸し。
・3×3 EYES Ⅲ採生の章+Ⅳ 迷走の章(OVA、1991年、30分×2)
今日の映画
・天使の恋(ギャガ/2009年)
まさに王道ラブストーリー。嫌い…ってほどじゃないけど、魅力に乏しい今どきの女の子が主人公。ところがそんな彼女が、恋を知ってから、どんどん可愛くなっていく。この辺りの描写が実に素晴らしい。主役を演じた佐々木希の力もあるかもしれないが、監督の寒竹ゆりに力が大きいように思える。そして、ラストの閉め方も上手い。もっとも個人的には悲恋で終わっても良かったと思うけど。そんな訳で、最近の映画にしては出来の良い恋愛映画だった。ただ、後半の友人の自殺のシーンはさすがにベタすぎて、興醒めしてしまったけど。
・おもちゃの王国(アメリカ/1961年)
ディズニー製作のファンタジーミュージカル。完全にお子様向きの内容だが、冒頭からほぼ絶え間なく流れるミュージカルシーンがかなり楽しい。ナンバーも揃っていて、大人でも楽しめるレベルの高さだ。ただ後半、おもちゃの国に行った辺りから、あまりにもお子様向きの内容で観ていて気恥ずかしくなってくる。だが、逆に言えば子供ならかなり楽しめる作品になっていると言ってイイだろう。
昨日一日、引き籠っていたので、どうも体の調子が悪い。そんな訳で、午前中にジョギングしたら体が軽くなった。やっぱ、引き籠りは良くないな。
「Animelo Summer Live 2010」、3枚目終了。モモーイとアリプロがイマイチ盛り上がらなかったなぁ。良かったのは、彩音か。
「王国の鍵(1) アーサーの月曜日(ガース・ニクス/主婦の友社)」、読了。
ぜんそくで学校を休みがちなアーサー。久しぶりに登校したとき、長距離走が行われ、彼は体育教師に無理矢理走らされた。そのため、ぜんそくの発作を起こし、命を落とそうになる。すると、どこからともなく奇妙な男があらわれ、鍵を渡された。そして、その鍵をにぎると呼吸が楽になった。更に、アーサーは不思議な手帳を手に入れ…。
同作家の「古王国」シリーズが面白かったので、「セブンスタワー」シリーズを読んだら、完全に子供向きガッカリだった。では、その次の「王国の鍵」シリーズ(つまり、本作)はどうかな…って思ったら、それ以上に子供向きだった。この作家、このまま児童文学の路線を進むつもりなのかな。個人的には、「古王国」シリーズの頃のタッチに戻って欲しいのだが。さて、本作は異世界ファンタジー。そして、その異世界と言うのが、「トンネル」や「ライラの冒険」や、古くは「モモ」のような世界。明らかに我々の世界とは違うが、それなりに技術が進歩した世界。あえて言うなら、スチームパンクに近いかな?。そんな、おもちゃ箱をひっくり返したような世界を舞台にしている。最近、この手の世界観をもったファンタジーがやたらと多いが、個人的にはあまり好きじゃないんだよなぁ。やはり、異世界は「剣と魔法の世界」であって欲しい。まぁ、そんな個人の好みは別としても、本作の出来はあまり良くない。ガース・ニクスらしいテンポの速さや、読んでいてドキドキするほどのサスペンスがまったく感じられない。なんか読んでいて、ちっとも楽しくない。はっきり言って、とても続編を読む気になれなかった。噂によると、「古王国」シリーズの続編を執筆中らしい。こちらを期待するしかないかな。
今日のアニメ
・Dororonえん魔くん メ~ラめら #4「あんた あの子の夢なのさ」…今週のゲスト声優(妖怪役)は日高のり子と三ツ矢雄二。これって、「タッチ」のコンビじゃん。
・ひだまりスケッチ×365 #9「8月5日 ナツヤスメナーイ」&「12月3日 裏新宿の狼 PARTⅡ」(再々見)
今日の映画
・あさき夢みし(ATG/1974年)
13世紀後半。法皇の子・後深草天皇の愛人となった女・四条の波乱の人生を描く。…実相寺昭雄の芸術家気取りの作風が色濃く出た映画で、はっきり言って、ちっとも面白くない。ボカシなどを使用した演出もあまり成功しているとは思えない。頽廃美とエロチシズムに優れた作品と言う評価もあるようだが、個人的はそうは思わない。実相寺昭雄の初期のATG作品はそれなりに面白かったと思うんだけどな。
・吸血鬼蘇る(アメリカ/1943年)
舞台を現代(映画製作当時)にしているが、意外と正統派吸血鬼映画になっていて、好感が持てる。全体的を覆うゴシック的な雰囲気も悪くない。もっとも吸血鬼が狼男を従えていたり、空襲が吸血鬼を退治する切欠になっていたりと、イロモノ要素も強いが。それにしても、怖くない映画だ。結局、B級以下の映画かな?。ところで出てくる狼男が、満月とかに関係なく変身したままの変種。しかも、最後には吸血鬼と戦ったりとかするので、タイトルは邦題より「吸血鬼対狼男」にした方がしっくりくるかも(笑)。