真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
特に観たい映画がなかったので、替わりに「北九州漫画ミュージアム」に行って来た。まずは常設エリアへ。折角来たのだから、普段読まないマンガを読むつもりでいたが、特に目ぼしいものがなかった。あるのは読んだ事のある作品か、興味のない作品だけ。はっきり言って、ミュージアムと言っている割に蔵書が少なすぎる。あっていい筈の重要作の欠落もかなり多いし。当面の問題は蔵書の充実だろうな。仕方ないので、楳図かずおと石ノ森章太郎の超有名作を2冊読むだけにした。その後、企画エリアに行ったが、特に見るべきところはなかった。強いて言えば、「シティハンター」の原稿が見れたのが収穫かな。そうそう、常設エリアの入り口で、メーテルと鉄郎による北九州紹介アニメを上映していた。ただ、全部を観てないので確証はないが、絵柄から考えて、東映アニメーションじゃないっぽい。声はさすがにオリジナルの池田昌子さんと野沢雅子さんだったけど。
今日のアニメ
・カンピオーネ! #9「荒ぶる魔王、太陽の勇者」
今日の映画
・真夏の夜の夢(アメリカ/1935年)
シェークスピアの同名戯曲の映画化。…の筈なのだが、何故かドタバタ喜劇で、時々ミュージカル。特に後半は完全にコントで、えらく俗っぽい内容だった。まぁ、ハリウッドが作るので、こんなものか。妖精やユニコーンなどの幻獣の特撮は初歩的なものだが、悪くはない。もっとも妖精役で子供が大勢出てくる辺りはまるで学芸会で、さすがに興ざめだったけど。あと主演者は、これが映画デビュー作のオリヴィア・デ・ハヴィランド。彼女は今観ても、ホント美しい。彼女以外ではボトム役でジェームス・キャグニー、妖精のパック役でミッキー・ルーニー…ってとこ。何れにせよ、ファンタジーとして見ても、シェークスピアものとして見ても、中の下…ってところかな。★★★☆☆
少し蒸し暑い。明日は雨らしいので、少しは涼しくなるかも。
今日のアニメ
・人類は衰退しました #9「妖精さんたちの、ちきゅう」…エピソード1…っと言う感じか。とりあえず、人間が旧人類で、妖精が新人類と言う設定のようだな。
今日の映画
・オデッサ・ファイル(イギリス/西ドイツ/1974年)
ドイツ人ルポライターのミラーと、元ナチによる組織「オデッサ」との戦いを描いたサスペンス映画。原作者のフォーサイスは、実在のナチスの関係者や組織についてかなり詳しく調べたようで、その辺りの描写はかなり見応えがある。劇中でミラーが執拗に追う元強制収容所長のロシュマンも、実在の人物だ。ただ少々題材が古いので「今観るとどうかなぁ」っと思ったが、実際に観始めるとまったく気にならなかった。…と言うより、正体がはっきりしない秘密組織の存在が不気味で、かなり怖い。一級のスリラーとして楽しめる。だが後半、ミラーが組織に潜入し始める辺りから、安っぽいスパイ映画のノリになり、少々興ざめ。そんな訳で後半の展開が頂けないが、最後の最後で分かるミラーの本当の目的で、映画は一気に盛り返す。そうか、そう言う話だったのか。特ダネを追うにしても、ミラーの行動が異常だったのでおかしいと思っていたんだよ。それにしても、この展開は上手いなぁ。まさに傑作サスペンスだ。★★★★☆
今日のアニメ
・貧乏神が! #9「えっ!!!今さらっと言ったね!?」+「2分でこうなるワケねーだろ!!!!」…久しぶりにギャグ全開の内容に戻り、楽しかった。…にしても、乳子の料理、破壊力あり過ぎ。
今日の映画
・レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳(中国/2010年)
ブルース・リーの「ドラゴン 怒りの鉄拳」のリメークと言うことになっているが、何度も映画化されたチェン・ジェン(陳真)ものの一編と見た方が良い。但し、格闘技アクションものの面白さはほぼ皆無。格闘アクションが楽しめるのは、僅かにラストだけ。どちらかと言うと、終戦直後の混乱の時代を背景にした愛と陰謀の物語。しかも全編を通して、陰気で陰湿なタッチで、観ていて全然楽しくない。同じチェン・ジェンものなら、ジェット・リーの「フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳」の方が遥かに好きだな。そんな訳で、非常に失望した作品だった。それにしても現在、まともに格闘アクションが出来るのは、本作で主人公を演じたドニー・イェンだけだな。何とも寂しい状況だ。★★☆☆☆
「毒の目覚め(上)(S・J・ボルトン/創元推理文庫)」、読了。
ある夏。イギリスの小さな村で蛇が異常発生した。その為、村の獣医であるクララは対応に追われ、休む暇もない。そして遂に、一人の老人が毒蛇の犠牲になった。だがクララは老人の死因に疑問を持つ。…と言うのも、1匹に咬まれたにしては毒の濃度が高すぎるのだ。さらにイギリスには生息してない、世界でも最も危険な毒蛇タイパンを発見する。どうやら、事件の裏に何者かの策略があるようだ。
これは面白かった。もう、一気に読んでしまったよ。予備知識がなく読んだのが良かったのかもしれない。本作は最初、動物パニックもののような感じで始まる。この辺りもスリルとサスペンス満載で楽しいのだが、本当に面白くなるのは、事件の裏に人為的なものがあると分かってきた辺りから。最初の動物パニックものとは比べものにならないほど、怖い話になってくる。正体不明の男が主人公の家に不法侵入するシーン、数ヶ月前に死んだ筈の人間を目撃するシーンなどなど。特に後半、廃墟と化したコテージに入っていく辺りのサスペンスと恐怖は半端じゃない。そして謎、謎の連続。村で一体何が起こっているのか?、村で過去に何があったのか?、村で過去に起こった教会の火事は何を意味する?、騒ぎを起こしているのは誰?、そして何のために?、などなど。大体、主人公からして謎が多い。顔にある大きな傷にも何かの意味があるようだし。これらの恐怖、サスペンス、謎が一体になり、とんでもなく面白い作品に仕上がっている。もう読んでいて、ページを捲るのさえ、もどかしかった。それにしてもこの話、どんな結末が待っているんだろ。早く下巻も読まないと。★★★★★
今日のアニメ
・境界線上のホライゾンII #8「夜空の別離者」
・白鯨伝説 #20「カム・バック」
今日の映画
・機動戦士ガンダムUC episode1「ユニコーンの日」(バンダイビジュアル/2010年)
「逆襲のシャア」から3年後の設定。その為か、雰囲気が初期のガンダムに近く、良い感じだ。また丁寧に作られているのに好感が持てるし、何よりもアクションが大迫力。どうも最近のガンダムにはついて行けなくなったが、これなら視聴継続できそうだ。★★★★☆
「レベル3(ジャック・フィニイ/早川書房)」、読了。
「レベル3」→グランド・セントラル駅で、ある筈のない地下3階を見つけた男の話。…その地下3階が、1984年と言う古き良き時代。その辺りは如何にもジャック・フィニイらしい。異世界、そして時間テーマSFの秀作。★★★★☆
「おかしな隣人」→隣に奇妙な夫婦が引越してきた。…夫婦の正体ははっきりとは書かれてないが、誰でも途中で察しがつく。つまり、作者にとって正体は別にどうでもよくて、あくまでもメインは過去への帰還。如何にもジャック・フィニイらしい作品だ。★★★☆☆
「こわい」→わたしはある夜、ラジオですでに他界している人の声を聞いた。調べてみると、ここ2~3年、ニューヨークで奇妙な事が起こっている。一見何の脈絡もない、それらの事件に実は一つの共通点があり。…その共通点と言うのが、ほぼ最初の方で見当がつく。要はそう言う話。但し、ミステリータッチなので、なかなか読ませる。しかも、辿り着く先がまたもや、現代より過去が良いと言う事。★★★★☆
「失踪人名簿」→好きでもない仕事をし、毎日憂鬱に過ごしている男。彼は異世界へ連れて行く旅行会社の噂を聞き。…ジャック・フィニイにしては少々異色。異世界に憧れつつも、現実を捨てきれない男を描いている。ラストにも開放感がない。★★★☆☆
「雲のなかにいるもの」→チビで誰からも相手にされないチャーリー。彼が電話をかけた相手と言うのが。…う~ん、何と言ったらイイのか。分相応…って事?。もしかしたら、コメディなのかも。★★☆☆☆
「潮時」→わたしは自分のアパートで、60歳前後の太った幽霊を見た。…一種の幽霊談だが、少々毛色が違う。それにしても最初、幽霊を目撃するシーンがむちゃくちゃ怖い。その後、怖さはなくなるが、事に真相が二重のどんでん返しになっていて実に楽しい。若干教訓臭いのが気になるが、なかなか楽しい作品だ。★★★★☆
「ニュースの陰に」→ジョニイが書く記事が現実になっていく。…スラップスティックSFのような感じで始まるが、現実世界とリンクし始め、空恐ろしい内容に変化していく。終わり方が常識過ぎるのが残念だが、なかなか面白い作品だった。★★★★☆
「世界最初のパイロット」→老人が語った、彼はまだ若く、軍隊のラッパ吹きだった頃の話。彼はある夜、少佐と共に、奇妙な体験をする。…コミカルな時間SF。コミカルではあるが、意外としっかりとした内容だ。軽いノリで、結構楽しい。★★★☆☆
「青春を少々」→同じ雑誌を読んだ男女の話。…イマイチ。あまり面白いとは思えない。★★☆☆☆
「第二のチャンス」→大枚を叩いて買ったクラシックカー。男はそれに乗って過去へ行く。…いつもながらの、昔は良かった…って言う話。イマイチ。★★☆☆☆
「死人のポケットの中には」→窓の外の出っ張りに飛ばされた紙を取りに行く男の話。…ただ、それだけの話なのに、凄いサスペンス。仕事一辺倒ではダメ…って言う結論も良い。★★★★☆
今日のアニメ
・ゆるゆり♪♪ #9「修学旅行R」
今日の映画
・レイン・オブ・アサシン(中国/香港/台湾/2010年)
武侠アクションの一つだが、メインはあくまでも「愛と宿命」と言った内容のメロドラマ。その為か、どうにもストーリーが面白くなく、活気もない。肝心のアクションも、ワイヤーとデジタル映像の多様で興ざめ。70~80年代の香港映画の凄さを知っている者にとっては、単にアクションを誤魔化しているようにしか見えない。はっきり言って、非常に物足りない作品だった。それでも、後半のアクションがそれなりに盛り上がるのが救いか。★★☆☆☆
「アリス マッドネスリターンズ」をプレイ。
前回、ボコボコにされたアイポットたちを、数回目のプレイで何とか撃破。その後、ツギハギだらけの城の中を探索。途中で「ウサギの時限爆弾」や「カサ」を入手。これらにより、更に色々な行動が出来るようになるが、覚える操作も増えて、結構大変。「カサ」入手後のボス戦は苦戦したが、これも何とかクリア。問題はその後で、進むべき道を見失ってしまった。そんな訳でかなり長い間途方に暮れたが、何の事はない、単に標的を撃てばイイだけだった。分かってしまえが、大したことないんだけどね。さて、ここより二つにルートが現れ、どちらに行くか、選択することになる。まぁ、よく分からなかったので、「UP & DOWN」の方へ向かう。ここから、やたらと圧縮機が登場し、圧死し捲る。もう何回死んだことか。そこを抜けると、多数の敵が出てくる場所があり、ボコボコにされて死亡。さすがに再チャレンジする気力がなくなったので、今日は終了。続きは、また後日。
今日のアニメ
・じょしらく #8「こがね袋」+「よろよろ」+「もうやんだか」
・宇宙兄弟 #22「夢の途中」
今日の映画
・ステキな金縛り(東宝/2010年)
落ちこぼれ弁護士のエミが、妻殺しの容疑をかけられた男を弁護することになる。だが、男の無実を証明するのが、落ち武者の幽霊だった。…と言うコメディ。しかも笑わせて、最後にホロっとさせるハートウォーミングコメディ。それもドタバタでなく、シチュエーションで笑わせるから楽しい。毒も少なく、非常に上品に仕上がっている。大体、アニメーションを使ったOPから、洒落ているよね。まぁ、この作品に限らず、「THE 有頂天ホテル」にしても、「ザ・マジックアワー」にしても、三谷幸喜の作品って、舞台劇のような、また古き良きハリウッド映画のような感じなので、個人的に非常に好み。そして観終わった後、清々しい気分にさせてくれから好きだ。まさに大人の為のエンタテインメントだな。★★★★☆