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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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遠い国のアリス(今野敏著/PHP文芸文庫)」、読了。
少女漫画家の菊池有栖が一人旅で信州に出かけた。泊り先は父の知り合いが持っている民家。だが、無人の筈の家に何かがいるような気がする。そして急な発熱。やがて気がついたとき、周りの様子が昨日までとは何か違っていた。

私はどうも、「ゴシック」とか、「ゴスロリ」っと言う言葉に弱く、そう言う言葉が付いている小説をついつい買ってしまう傾向にある。同様に「アリス」っと言う名前にも弱い。そんな訳で、本書も書店で見かけ、思わず買ってしまった(笑)。まぁ、こう言う性格は死ぬまで直らないんだろな。

さて、本書の感想だが、内容が軽い、軽過ぎる。しかも、一行にも満たない短い文章で、すぐに改行。つまり、文字情報が極端に少ないのだ。しかも安易な展開が多い。要はラノベに毛が生えた程度の出来で、普段小説を読まない人には良いかもしれないが、本読みには非常に物足りない作品だった。

もっとも悪いところばかりでなく、例えばパラレルワールドの理論を語る辺りは、実に楽しい。やはり私は、この手の理屈が好きなんだな(理論と言っても、中高生レベルで大したものではないんだが)。もう一つ。主人公の有栖が可愛すぎ☆。たっぷりとしたスカートと、白いフィッシャーマンセーターを身に付け、ポニーテールをしたその姿に、アシスタントが「スコットランドの小娘」と言い出す始末。さらに、20歳だと言うのに中高生くらいにしか見えない容姿で、性格は健気で少し内気。もう、完全に私好みだわ(笑)。大体、別の次元にスリップした理由から可愛すぎだよ。何れにせよ、傑作とはとても言えないけど、暇つぶしには格好の小説じゃないかな。

今日のアニメ
Pandora Hearts #20「うつりゆく音」(再見)

今日のドラマ
ヒッチコック劇場(第2シーズン) 
#47「覗かれた女」
マーシャは日光浴をしているところを若い男に覗かれた。彼女は警察に通報するが、その日からイタズラ電話が頻繁にかかってきて。…またまたサイコもの。ラストのオチも途中で気が付く。全体的にあまり面白くない。

#48「霊を売る女」
インチキ霊媒師アデレードの次の目標は、戦死した息子を持つ初老の紳士。だが、カモである男の方が霊媒に入れ込んできて。…騙す相手が悪かったと言う話。インチキ霊媒師がどんどん追い詰められていく過程が面白い。ラストはちょっとやり過ぎでは…って気もするが、なかなか楽しめるエピソードだ。

#49「瓶の中」
農夫のチャーリーは、見世物小屋で奇妙な瓶に見かけた。その中には、人間の頭に似たものが入っていた。さっそく、その瓶を買い、友人に見せびらかすが。…「瓶の中身は何?」っと言う興味で引っ張っていくエピソード。だが薄気味悪い瓶の中身より、人間の闇の部分が怖い…って内容。「ミステリーゾーン」的に始まって、「ヒッチコック劇場」的に終わった…って感じか。なかなか面白かった。

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