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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (クラーク・アシュトン・スミス/創元推理文庫」、読了。
緑なす森が広がる神秘の地アヴェロワーニュの年代記と、降霊術にまつわる綺譚を集めた短編集。
【アヴェロワーニュ年代記】
「アヴェロワーニュ」→序
「怪物像をつくる者」→大聖堂の屋根に二体の怪物の像を作った作家が、それに似た怪物に襲われる。…中世ヨーロッパ風のファンタジー世界、人間の業と怪物の恐怖、いずれも私好み。なかなか面白かった。★★★★☆
「アゼダラクの聖性」→何者かに命を狙われた修道士を魔女が助ける。時間テーマSF風恋愛もの。ファンタジーでこういう展開ありか…っと思うが、意外といい感じ。★★★★☆
「イルゥルニュ城の巨像」→墓地から死体が消える事件が発生。更に、とある城に死者が向かう様子が目撃される。…事の真相は結構意外。まさか、そう来るとは思わなかったな。少々グロい話ではあるが、なかなか面白い。★★★☆☆
「アヴェロワーニュの媾曳」→森で迷った男が不気味な城に迷い込む。吸血鬼ものだが、あまり面白くない。★★★☆☆
「アヴェロワーニュの獣」→現れた獣の真相。これもあまり面白くないな。★★★☆☆
「マンドラゴラ」→魔法使いの夫がその妻を殺して、マンドラゴラの下に埋めた。ところが採れるマンドラゴラが段々と妻に似てきて。…ファンタジーと言うよりはホラーに近い。ちょっと類を見ない話でなかなか面白かった。★★★☆☆
「ウェヌスの発掘」→大理石の女神像を掘り出す三人の修道士の話。まぁまぁの出来。★★★☆☆
「サテュロス」→伯爵夫婦が森で遭遇した出来事。こちらもまぁまぁ。★★★☆☆
「シレールの魔女」→森の中の池で水浴びをしている女と出会う。魔女と人狼のどちらが嘘をついているのか?…と言うのが、話のメイン。一見、ハッピーエンドっぽいが、明らかにアンハッピーエンドだよね。★★★★☆
「物語の結末」→森の中の修道院で禁書を見つけた男がとった行動。展開はありきたりだが、かなり楽しい。修道院と古城の風景描写も美しい。★★★★☆
「蟾蜍のおばさん」→ヒキガエルとよばれる魔女の話。魔女の呪いの話か。そこそこ面白い。★★★☆☆

【降霊術綺譚】
「アフォーゴモンの鎖」→ある男の死の原因。「降霊術綺譚」の一エピソードなのでホラーかと思ったら、ファンタジーだった。まぁ、面白いけど。★★★☆☆
「魔力のある物語」→自分と同じ名前を持つ祖先の事を調べて観ると。…ほぼ予想通りの展開だが、結構面白い。★★★☆☆
「妖術師の帰還」→新たに就職した先は、妖術師の助手だった。完全にホラー。正体不明の音がなかなか怖い。しかも、ネクロノミコンが出てくるので、これクトゥルフ神話だったんだ。★★★☆☆
「分裂症の造物主」→神を二重人格と考える男が、悪魔を呼び出し、治療しようとする話。よくこんなアホないアイデアを思いつくな。こんなぶっ飛んだ作品は初めて読んだ。★★★☆☆
「彼方から狩り立てるもの」→遠い親戚の家で異形の化け物の彫刻を見つける。ホラーとも、ファンタジーとも、SFともつかない、ちょっと変わった作品。ワンアイデアではあるが、そこそこ面白い。★★★☆☆
「塵埃を踏み歩くもの」→崩壊が始まったとある家。住人が辿り着いた真相とは。ありきたりな真相だが悪くない。★★★☆☆

今日の映画
ガーンジー島の読書会の秘密(フランス/イギリス/2018年)
第二次世界大戦直後、イギリスのガーンジー島の読書会に訪れた作家の話。途中、戦時中に島で何が起こったのかと言う謎が提示されるので、その謎解きをするミステリーかと思ったら、大した真相ではなく、結局人間ドラマだった。戦争を絡めた人間ドラマではあるが、意外とほのぼのとしており、その辺りがちょっと気になるが悪くはない。…って言うか、最近の映画にしては見応えがあり、なかなかの作品だったと思う。★★★★☆

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