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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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紫のアリス(柴田よしき/文春文庫)」、読了。
ある事情から退職した日、紗季は公園で奇妙なものを目撃した。それは人間ほどの大きさで二本脚で歩行する、そう、まるで「不思議の国のアリス」に登場するようなウサギ。あまりの奇妙さに、そのウサギを追いかける紗季。そのとき紗季は何かに当たり、躓いてしまう。よく見ると、それは死体だった。その日を境に紗季の周りで奇妙で不気味な事が起こり始める。「不思議の国のアリス」に登場する帽子屋そっくりの男が現れたり、何者かに後をつけられたりと。そしてついに、紗季を狙って暴走バイクが突っ込んできた。一体、何が起こっているのか?

タイトルやあらすじで分かるように、「不思議の国のアリス」を題材にしたミステリー(寧ろ、「鏡の国のアリス」のほうか)。だが「不思議の国の~」と言うよりは、「悪夢の~」っと言った感じの、不気味で怖い話だ。実際、あんな男が自分の部屋の前にいたら、マジ怖いよ。さて、話が進むにつれ、不気味な出来事が次々とおこり、何が現実で、何が幻想なのか分からなくなり、混沌とした状態になる。この悪夢と混沌さは、まさに私好み。好きだなぁ。

それにしても、この吸引力は何なんだ。意外な展開と、どんでん返しの連続。ストーリーがどこに辿り着くか、まったく分からない。この吸引力の凄さは半端じゃない。とにかく先の展開が知りたくて、読み止める事が出来なかった。しかも、スリルやサスペンスも一級品。この作者の作品は初めて読んでけど、その筆力は相当なものだ。しかし、何よりも凄いのはその結末。ヘビーで救いのないラストもかなりのものだが、私が最も感心したのは、その「曖昧さ」。最後まで解けない謎があるが、最後に辿り着いた真相も、果たしてどこまでが本当なのか。どこまでが真実で、どこまでが虚偽なのか。…って言う文章でこの作品の凄さが上手く伝えられたかどうか分からないが、実際読んで、その凄さを実感して欲しい。はっきり言って、ただのミステリーではないから。ところで、実は私、初めの方で犯人が誰だか分かった(最後に示された真相が正しいと仮定した前提で)。だって、不自然に○○の欠如が多いし、行動も明らかにおかしいもの。だが、最後の解説を読むと、この事さえ、作者の掌の上で踊らされていただけにすぎないかもしれない。う~~ん、一筋縄でいかない作品だ。

今日のアニメ
ぬらりひょんの孫 #24「月は空にある」…実質、最終回。
刀語 #12「炎刀・銃」(最終回)…ラスボスと思われた否定姫が、次の相棒とは(笑)。
それでも町は廻っている #8「全自動楽団」…今回はAパートBパートともに面白かった。特にBパートのライブのシーンは好きだな。

今日の映画
マイマイ新子と千年の魔法(松竹/2009年)
最近では珍しい清々しいタッチの青春もの。ラスト近くの劇的な展開以外は、小学生である新子たちの日常を描いているだけなので、若干淡々とした嫌いはあるが、悪くない映画だ。ただ、わざわざ劇場で観るほどのものかな?…って気はするが。あと「千年の魔法」なんてタイトルについているが、それほど大したものでない。間違いなく青春ものであって、決してファンタジーではない。

・ゴスロリ処刑人(DHE/2010年)
ゴスロリ好きが高じて、こんな映画のDVDまで買ってしまった(笑)。基本は「片腕マシンガール」や「東京残酷警察」の流れをくむスプラッター映画。ただ今回、スプラッター描写は比較的控えめで、アクション中心の作りになっている。しかも監督が「お姉チャンバラ THE MOVIE」の小原剛なので、アクションが非常に見応えがある。それにしても、初期の頃の陰湿さがまったくなく、もう完全にギャグだな。それも脱力系(超能力を使う敵が、由利ゲラ夫もん(笑))。さらに残酷シーンもチャチなメイクで、まったくのおバカ映画になっている。はっきり言って、相当にくだらない作品なので、一般人は観なくて良いと思う。だけど、個人的には好きだよ、こう言うノリ。ところで特典映像の「メイキング」を少し観たんだが、レディ・エル役の桃瀬美咲、可愛すぎ☆。劇中はあんなのだけど、素顔はめちゃくちゃ可愛い☆☆

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