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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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コッペリア(加納朋子/講談社文庫)」、読了。
「人間に恋はできなくとも、人形には恋ができる。人間はうつし世の影、人形こそ永遠の生物」。アングラ劇団の看板女優・聖は、裕福なパトロンのもと、女優活動をしていた。彼女の親戚に一人娘を亡くし、人形を娘と思い、可愛がっている女がいた。そこで聖は、如月まゆらと言う人形師の存在を知る。彼女は次回公演の芝居の参考として、まゆらの個展を見に行くことにした。そして、その個展で自分のそっくりの人形を見つける。一方、まゆらドールを愛する了はある日、まゆらドールそっくりの女を見かける。その女こそが、聖だった。

加納朋子にしては珍しく、病的で暗いストーリー。ほのぼのとした作品だけじゃなく、こう言うものも書けるんだと感心した。もっともラストは彼女らしく、爽やかに終わる。個人的には内容が内容だけに、もっと暗くて救いがなくても良かったと思う。もっともそれだと、これほど多くの人に読まれなかったと思うけど。ところでこの作品って、ミステリーと言って良いのだろうか。確かに意外な展開や、意外な真相の提示がされるが、ミステリーとはちょっと違うように思える。どちらかと言うと、奇妙な愛の物語であり、歪んだ人間ドラマではないだろうか。そのためか、各キャラの心理描写が非常に優れており、非常に読み応えのある作品になっていた。加納朋子の異色作あり、彼女の代表作と言って良いかもしれない。

録画していた「ビートたけしの超常現象SP(秘)Xファイル」を視聴。ネタがないのか、今回はイマイチの内容だった。面白かったのは「トンボ人間」くらいかな。

今日のアニメ
スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- #9「インスペクター」…遂にサイバスター登場。
ひだまりスケッチ #4「5月18日 歌うショートケーキ 」(再々見)
そらのおとしもの f ≪フォルテ≫ #12「明日に羽飛く彼女達(フォルテ)」(最終回)…カオスのキャラが(…って言うより性格が(笑))変わっているような。それにしても今期は、ニンフが可愛かったな(特に最終回である今回は)。

今日の映画
ジーグフェルド・フォリーズ(アメリカ/1946年)
天国のジーグフェルドが自分のショーを回想していく…っと言った内容だが、ストーリーはあってないようなもの。MGMスターによる演芸大会…って言った感じの映画。実際、ミュージカルシーンとショートコントしかない。そんな訳で、あれこれ言っても仕方ないので、内容だけを列記。

1:HERE'S TO THE GIRLS(フレッド・アステア&ルシル・ボール)
2:A WATER BALEET(水中バレエ)(エスター・ウィリアムズ)
3:NUMBER PLEASE(番号をどうぞ)(キーナン・ウィン)(コント)
4:TRAVIATA(「椿姫」より「乾杯の歌」)(ジェームズ・メルトン&マリアン・ベル)
5:PAY THE TWO DOLLARS(2ドル払って)(ヴィクター・ムーア&エドワード・アーノルド)(コント)
6:THIS HEART OF MINE(キミに捧げるこの思い)(フレッド・アステア&ルシル・ブレマー)
7:A SWEEPSTAKES TICKET(宝くじ)(ファニー・ブライス)(コント)
8:LOVE(ラブ)(レナ・ホーン)
9:WHEN TELEVISION COMES(テレビジョン時代)(レッド・スケルトン)(コント)
10:LIMEHOUSE BLUES(ライムハウス・ブルース)(フレッド・アステア&ルシル・ブレマー)
11:A GREAT LADY HAS AN INTERVIEW(インタビューを受けるスター)(ジュディ・ガーランド)
12:THE BABBITT AND THE BROMIDE(俗物と退屈な人)(フレッド・アステア&ジーン・ケリー)
13:BEAUTY(ビューティ)(キャスリン・グレイスン)

コントに関してはどれも面白く、当時の芸の楽しさを感じさせてくれる。一方、ミュージカルはどれも豪華絢爛だが、「BEAUTY」の泡の中でのダンスシーンが印象的だ。しかし、この映画の最大の見せ場は何と言っても、フレッド・アステア&ジーン・ケリーによる「THE BABBITT AND THE BROMIDE」。二人の息の合ったダンスシーンが最高に楽しい。しかも二人によるダンスシーンは二回しかないので(これと「ザッツ・エンタテイメントPART2」だけ)、非常に貴重な映像だ。何れにせよ、ミュージカルを愛する人にとって、避けることの出来ない映画だ。

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