真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
子どものころに読んだ児童書(子供向けの図鑑のようなもの)の中に、狼人間の話があった。これが子供心にかなり怖くて、ずっと心に残っていた。ある程度の年齢になり「あれは何の話だったのか?」を思うようになったのだが、すでにその本が手元になかったし、その本の名前も覚えてなかったので結局分からずじまいだった。さて話は最近になり、本屋で本を物色していたら、「怪奇小説傑作集(2)(東京創元社)」と言う本が目に入ってきた。ふっと思い立って、ぱらぱらっとページを捲ると、「人狼」と言う短編が目に入った。さらに本編をぱらぱらと読むと、どうも子どものころに読んだ例の狼人間の話のようだ。さっそく購入して、帰宅後読んでみるとまさにそうだった。なんと、ん十年ぶりに再会した訳だ(笑)。そんな訳で以下はその感想。
・人狼(「怪奇小説傑作集(2)に収録」)(フレデリック・マリヤット/東京創元社)
妻の不義が原因で土地を追われた父親は、三人の子供と共にドイツのハルツ山脈の奥深くに逃げ延びた。そこの山小屋で父と子の4人で生活を始めたが、特に雪深い冬の生活は惨めなものだった。ある日、父親は狼に襲われていたうら若い女性を伴って山小屋に帰ってきたのだが。
子供のときに読んだのは児童書だったので、原作を読んでみると、当然と言うべきか少々変更点がある。一番の違いは前半部分(母親の不義の話)と最後の後日談を、児童書ではバッサリとカットしていることだ。まぁ不義の話なんか、子供に聞かせる話じゃないので当たり前だが。しかし、この二箇所があることで、更に恐怖が増す仕掛けになっている。そのため、子供のときに読んだときも怖かったが、大人になった今読んでもなかなかの怖さを感じた次第だ。あと、ドイツ山中の自然の美しさと厳しさの描写が絶品。なかなかの傑作怪奇小説だ。
←上記の小説をイメージして描いたのですが、短時間で描いたので“らくがき”ですね、これは(苦笑)。
今日のアニメ
・ながされて藍蘭島 #13「会いたくて、行人」…すずも良いけど、最近あやねが良いなぁ…って思ってきた(笑)。
・少年陰陽師 #23「軻遇突智の焔は厳かに」&#24「黄昏の風、暁の瞳」
今日の映画
・アルティメット(フランス/2004年)
はっきり言って、まったく面白くないストーリーだ。…っと言う以前に製作者もストーリーは別にどうでも良いと考えているようだ。アクションを観て楽しみましょう、ただそれだけの映画だ。ではアクションが面白いかと言えば、ちょっと微妙。確かに建物の中や外を自在に動き回るアクロバット的なアクションは見応えある。だが格闘シーンや銃撃シーンになると途端につまらなくなる。迫力がないと言うか、動きが悪いと言うか。まぁその程度の映画なので、わざわざ観る必要もないと思う。