真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「ゾティーク幻妖怪異譚(クラーク・アシュトン・スミス/創元推理文庫(F))」、読了。
太陽が力を失い、地球上に大陸が一つになった時代。地上は魔術や降霊術が横行し、頽廃の世界となった。そのゾティーク大陸を舞台にした短編集。
「ゾティーク」→序、詩
「降霊術師の帝国」→国を追われたふたりの降霊術師が、死者を甦らせ、国を作る。★★★☆☆
「拷問者の島」→銀死病のため、民を失ったヨロスの王フルブラは船で国外へ出る。ところが途中で拷問島の民に捕まる。…拷問シーンが相当にグロで気色悪く、少々やりすぎな部分も目に付くが、最後のオチで少し救われる。何れにしろ、死の臭いが強い作品だ。★★★☆☆
「死体安置所の神」→旅先で仮死状態になった妻が、その地の神の捧げものとして連れ去られる。…意外と真っ当な救出劇であり、冒険ものだった。アンハッピーではないラストも良い。★★★★☆
「暗黒の魔像」→国に復讐しようと考える妖術師が宮殿の横に館を建てて、復讐を開始する。…「人を呪わば~」的な話。★★★☆☆
「エウウォラン王の航海」→降霊術師に奪われた王冠を取り戻そうと、神の神託があった場所に向かうが。…どちらかと言えば、冒険もの。ラストの拍子抜けするようなハッピーエンドが良い。★★★☆☆
「地下納骨所に巣を張るもの」→王の命令により、三人の戦士は見捨てられた宮殿の礼拝堂に行き、国の創始者のミイラを回収することになる。…中盤はRPGのダンジョンクエストのような感じで、後半はクトゥルフ神話のような感じ。なかなか楽しい。★★★★☆
「墓の落とし子」→嘗て、ゾティークの大陸の半分を征服した王がいた。…前半でその伝説が語られ、後半でその王の墓を探索すると言った構成。後半の怪奇的な内容が面白い。★★★★☆
「ウルアの妖術」→タスーンの首都・ミラーブにやってきた若者に、魔性の王女が誘惑する。…要は魔女に大賢者が対抗すると言ったもの。これはかなり面白かった。★★★★☆
「クセートゥラ」→今まで訪れたことのない深い谷で果実を食べた若者が、生前、王であったことを思い出す。若者は自分の国を探し始めるが。…話自体は結構面白いが、展開がパッとしない。★★★☆☆
「最後の象形文字」→占星術師が自分の天宮図に奇妙な象形文字が書かれているのを発見する。…話は大したことがないが、後半の奇妙な旅のイマジネーションが凄い。★★★☆☆
「ナートの降霊術」→奴隷商人に婚約者を誘拐された王子が旅に出る。…全体的に面白味がないというか、パッとしない。特に婚約者と再会した後がねぇ。★★★☆☆
「プトゥームの黒人の大修道院長」→弓と槍の戦士が、宦官と途中で出会った女を護衛してイズドレルへ向かう。その途中で不気味な黒人の大修道院長に出会う。…怪しい奴が悪い奴と言った内容で、まったく凝った話ではない。あくまでも、イマジネーションを楽しむ作品だ。あと、妙に軽いラストも良い味を出している。★★★☆☆
「イラロタの死」→女王の侍女であったイラロタが死んだ。彼女を愛していたトゥロス卿は、その死が信じられず、墓場まで行くが。…全編で繰り広げられるイマジネーションと情景描写が凄いが、後半の墓場のシーンのそれは圧巻。更に〇〇〇〇がその正体を現すシーンは迫力満点だ。★★★★☆
「アドムファの庭園」→ソタルの国には王と宮中魔術士しか入れない庭園があった。…庭園で行われるとある出来事の話なのだが、はっきり言ってあまり面白くない。寧ろメインは、エログロな庭園内の描写ではないかと。★★★☆☆
「蟹の支配者」→私と師匠は海賊の宝を求めて、大陸の西の彼方にある島へ向かう。…宝探しと言うよりはバトルものだ。★★★☆☆
「モルテュッラ」→人生に疲れた詩人が、ラミアが出没するという埋葬地に行く。一見、異類婚姻譚のようだが、実は…っと言う内容。幻想的で廃退的な恋愛もの。★★★☆☆
【総評】→作者であるクラーク・アシュトン・スミスは詩人だったらしく、話よりそのイマジネーションに面白さがある。個人的には「死体安置所の神」、「地下納骨所に巣を張るもの」、「墓の落とし子」、「ウルアの妖術」、「イラロタの死」がお気に入り。
ディアブロ3>
・第3章の「呪われし者の塔レベル1」までクリア。
今日のアニメ
・お兄ちゃんはおしまい #08「まひろとはじめての女子会」
・うる星やつら #19「魔境!戦慄の密林/酔っぱらいブギ」…珍しくエロい回だった。
・最終兵器彼女 Another love song(OVA) #01「MISSION:1」&#02「MISSION:2」(最終回)
※「スパイ教室」、コロナの影響で今週は休み。代わりに放送した「極上スパイミッション PART2」を視聴。
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HN:
九月風
性別:
男性