真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
図書館で借りてきた「不思議の森のアリス(リチャード・マシスン)」、読了。
緑の血をした異形の怪物の日記の「男と女から生まれて」、吸血鬼になりたい男の子の話「血の末裔」、こおろぎの音にはある種の信号があると言う(映画「フェイズⅣ」の元ネタのような話)「こおろぎ」、田舎のスタンドで繰り広げられるサイコスリラー「生命体」、傷口から血が流れずにオイルが流れ、傷口の中にワイヤーが見える男の話「機械仕掛けの神」、夜寝ると藁のにおいがし、見知らぬ小屋にいる「濡れた藁」、2万フィート上空を飛ぶ飛行機の窓から、翼の上を這いずりまわるものを目撃する「二万フィートの悪夢」、何故か服を脱がない完璧な男の話「服は人を作る」、テスト勉強をする老人を描く「生存テスト」、ハンターの魂を持った人形の恐怖「狙われた獲物」、記憶をなくしていく男「奇妙な子供」、自分の葬儀を出す男「賑やかな葬儀」、夜中に喉が渇いた男「一杯の水」、小説を絶賛する人々を描く「生き残りの手本」、森の中で子供この頃に読んだ童話に出てくる小屋とそっくりな小屋を見つけるアリスと言う女性の話「不思議の森のアリス」、半年振りに家に帰ると、妻が妊娠していた「不法侵入」、以上16篇を収録した短編集。
何れもアイデアは面白いが、それだけ…って言う作品がほとんどだ。つまり、そこから話が発展していかない。そのため私は物足りなく、さほど面白いとは思えなかった。オチもとっぴ過ぎて、ついていけないものも多い(表題作なんか、その良い例)。同作家でも、「地球最後の男」や「地獄の家」は面白かったんだけどなぁ。
ところで映像化されている作品が二つほどあるの参考までに記しておく。一つは「二万フィートの悪夢」。TVシリーズ「ミステリーゾーン」や映画「トワイライトゾーン」で映像化されており、知っている人も多いだろう。比較すると、あの優れたオチがある分、TVや映画のほうが優れている。もう一つは「狙われた獲物」。TVM「恐怖と戦慄の美女」で映像化されている。こちらも最後に優れたショットがあるので、TVMのほうに軍配が上がる。なんだかなぁ。
今日のアニメ
・ケロロ軍曹 #242「ケロロ 屋根裏の散歩者 であります」+「ケロロ 自意識過剰で侵略! であります」
・絶対衝激~プラトニックハート~ #1…面白くないなぁ。#2以降は観なくて良いや。(OVA)
今日のドキュメンタリー
・スカイフィッシュ
海外のドキュメンタリーはさすがに凄い。日本だと単に現象の報告だけで終わるが、こちらはちゃんとした実験までして、検証しているんだから。
今日の映画
・トレマーズ(アメリカ/1989年)
B級モンスター映画の快作。冒頭から極力ムダ話を省き、モンスターの恐怖とその攻防を中心に描いているのが好感が持てる。またモンスターが地下を徘徊しているため、あまりその姿を映さない。そのため、スリルとサスペンスが強調され、モンスターの恐怖が増強されている。あと拳銃マニアの夫婦のぶっ飛んだキャラもなかなか良い。かなり楽しめる作品だ。(再見)