真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
今日の一冊
・しずるさんと無言の姫君たち(上遠野浩平/富士見書房)
「しずるさんと白雪姫」、「しずるさんと人魚姫」、「しずるさんと眠り姫」、「しずるさんと赫夜姫」の四つのエピソードからなる短編集。「しずるさんと白雪姫」→事件自体にはあまり魅力がない。真相にも面白味なし。むしろ、しずるさんが語る「白雪姫」のうんちくのほうが面白い。「しずるさんと人魚姫」→事件に魅力なし、真相も面白くない。死体の下半身がない理由に納得がいかない。あの方法では無理でしょ。「人魚姫」のうんちくはそこそこ楽しい。「しずるさんと眠り姫」→事件の謎にちょっと魅力あり、真相もある程度納得いくもの(本当かねぇ、って気もするが)。それよりも、この作品、なんか得体の知れない怖さがある。よーちゃんの公衆電話のシーンもそうだが、事件が解決しても何か納得がいかない、薄気味の悪さがある。しずるさんの推理もどこか歯切れが悪く、そのため気味悪さがさらに増えている。推理ものとしてはあまり上等とは言えないが、別の意味で傑作かも。「しずるさんと赫夜姫」→死体消失と言う謎は魅力的だが、その真相がいくらなんでも酷すぎるよ。トラブルから逃れるためとはいえ、こんな事するか普通。まったく説得力がない。(総評)→「眠り姫」はそこそこ読ませるが、それ以外はかなりレベルが低い。元々このシリーズ、真相に強引なところがあったが今回は特に強引。また、もうひとつの読みどころである百合なシーンだが、「白雪姫」でおでこをくっつけるシーンは百合色が濃厚だが、それ以外は皆無。色々な部分で失望した作品だった。シリーズ最低作。
今日のアニメ
・BLACK LAGOON #24「The Gunslingers」(最終回)…結局お嬢って、別の生き方を選ぶことが出来なかった不器用な女…っと言うことなんだろう。だが理屈ばかり言っているだけで、どうにも理解に苦しむ部分が多い。そのため、最後の自害のシーンも、まったく感情移入が出来なかった。
・デスノート #9「接触」
今日のドラマ
・ライオン丸G #12「決戦前夜!えぶりぼでぃ誰もがCRAZY状態!」
ジョーのキャラが変わってしまったなぁ。二の線で登場したのに、今じゃギャグキャラだよ(笑)。今回はジュニアのシリアスな芝居が見所か。あと、じいさんがむちゃカッコ良かった。
今日の映画
・元禄忠臣蔵 前篇(松竹/1941年)
松の廊下から、内蔵助が妻と離縁するまでを描く。いきなり松の廊下のシーンなので驚くが、それ以外でも名場面をバッサリと切っている。その割に冗長な印象がする。それと松の廊下の前の話を切っているため、刃傷におよぶ心情が分かりづらいのもよくない。結局、時代考証の正確さと、セットの凄さを見るだけの映画だ。ただセットの凄さは一見の価値がある(特に松の廊下)。今ではまず、こんなセットを作ること自体が不可能だよ