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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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台風は反れたようだ。現在、風が少し強いようだが、雨も降ってないし、一安心。

霧の夜の戦慄-百年の迷宮(赤川次郎/角川文庫)」、読了。
16歳の少女・綾は父親を交通事故で亡くし、天涯孤独の身になった。そして生前、父親が手続きをしていたスイスの全寮制の学校に留学することになった。やがて訪れた異国の学校で、到着そうそう睡魔に襲われ、綾は意識を失ってしまう。気がつくとそこは1888年のロンドン。綾はこの時代、アンと言う名で暮らしてた。一方、町では殺人鬼「切り裂きジャック」の影に怯えていた。

本屋で偶然に見つけたのだが、パラパラッと捲ってみると面白そうなので、ちょっとだけ読んでみた。すると、これがめちゃ面白い。当初、「白衣の女」の残りの巻を読了して読む予定だったが、急遽、こちらを先に読むことにした。要は主人公の女の子が、「時かけ」のように過去と現代を行き来し、過去の「切り裂きジャック」の事件と、現代の「切り裂きジャック」もどきの事件を解決すると言うもの。当然、この現代と過去のふたつの事件には、ある繋がりがあるのだが、それは読んでからのお楽しみ。実は猟奇事件を追うと言う内容なので、一見ミステリーのような印象を持つ。実際、前半はそんな印象だが、これが一筋縄ではいかない。ラスト近くで、裏にある真実が次々と明るみに出て、小説は予想もつかない方へとなだれ込む。つまり、ミステリーと見せかけて実は…っと言った作品なのだ。そのため、ミステリーと言うよりは、SF風味付けをした冒険もの…っと言った感じの作品だ。

さて本作だが、今回はユーモアはほとんどなく、結構シリアスな物語。いつもは軽すぎて物足りないが、前述の理由のためか、結構読み応えがあった。もっとも彼としては…であって、一般小説から比べればかなり軽いが。あと、主人公の綾(アン)の行動が無鉄砲って言うより、世間知らずすぎて、読んでいてちょっとイライラするのが難かな。欠点はそれくらいで、ほぼ満足できる作品に仕上がっていた。過去そして現代の「切り裂きジャック」の正体も、それぞれ意外な人物で悪くなかった。

ところで小説の最初の部分(現代の部分)が、ゴシック小説的でかなり私好み。空間がかなりよく書けていて、おおっ、赤川次郎もこんな文章を書けるのかと感心した。もっともその後、すぐにいつものライトなノリになったのが少々残念だが。彼にちゃんとしたゴシック小説を書かせたら、かなり良いものが出来るかもしれない。聞くところによると、彼の代名詞であるユーモアミステリーより、ダークな物語の方に傑作が多いらしい。よく考えたら、赤川次郎の小説って、ほとんどユーモアミステリーしか読んでなかった>私。今度ダークなものを読んでみようかな。

今日のアニメ
乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪ #1「一緒に、いきたいです…」…第1期より面白くないような。エロさは前作以上だけど。とりあえず、様子見か。
そらのおとしもの #1「全裸王(ユウシャ)世界に起つ!」…冒頭「AIR」っぽかったが、結局単なるエロギャグアニメだった。視聴中止。

今日の映画
恐竜時代(イギリス/1969年)
ハマープロの「恐竜」シリーズの3作目。どう見ても原始人に見えないグラビアガールのような姉ちゃんが、原始時代(何故か恐竜がいる)を冒険する映画。ただストーリーはあってないようなものだし、見せ場もかなり少ない。1作目の「恐竜100万年」辺りと比べると、かなり落ちる感じだ。結局、ジム・ダンフォースのダイナメーションを見るだけの映画でしかない。ただ彼のSFXはレイ・ハリーハウゼンと比べたら、少々コミカルなので(主人公と恐竜のコミュニケーションのシーンなど特に)、個人的にはイマイチかな。

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