真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
午後、豪雨。しかし最近、雨が多すぎ。今が8月とはとても思えない。どう見ても、梅雨だよ。
「イシュタルの船(エイブラム・メリット/ハヤカワ文庫)」、読了。
考古学者フォーサイスが見つけた石盤の中から、古代の船の模型が出てきた。フォーサイスの友人であるケントンがそれを見つめていると、部屋は銀色の霞に覆われ、彼は大海原に船に飛ばされる。そこは神話の世界であった。
一応、ヒロイックファンタジーって事になっているが、「ちょっと違うんじゃねぇ」って気がする。どちらかと言うと、幻想小説だろう。例えば、ジョージ・マクドナルドの「リリス」に近い気がする。ただ小説のノリが、幻想小説と言うよりは歴史小説(よく読むと全然違うんだけどね(笑))のような感じ。また、肝心のメソポタミア神話もあまり生かされてないような気がする。…って言うか、何気に北欧神話っぽい(笑)。何れにしろ、そんなこんなで個人的にはあまり好みでない微妙な小説だった。…とは言うものの、所々にある耽美と言うか、妖艶な文章が実に良い。読んでいて、ゾクゾクした。この辺りが読みどころかな。★★★☆☆
今日の映画
・魔人ドラキュラ(アメリカ/1931年)
ブラム・ストーカーの「ドラキュラ」の映画化。ドラキュラ映画の最高傑作と言う事になっているが、これには異議あり。本作はあの膨大な原作のほんの一部しか映像化してないし、かなりアレンジしている。しかも、筋を追うのに一生懸命で、肝心の恐怖シーンが皆無。ラストシーンの呆気なさも、さすがに酷い。最高傑作と言うには、あまりにも欠点が多すぎる。個人的には、本作より以前に製作された「吸血鬼ノスフェラトゥ」の方が遥かに出来が良いと思う。…って言うか、あれがドラキュラ映画の最高傑作だろう(著作権の関係で名前は変えているが)。…っとは言うものの、ベラ・ルゴシの貴族的な風格や、ドラキュラ城のゴシック的な雰囲気など、見どころが多いのも事実。★★★☆☆
・地獄の天使 紅い爆音(東映/1977年)
女暴走族もの。カミソリなどを使ったバイオレンスシーンがあるものの、それほど面白い映画ではない。観ていて、かなり退屈だった。★★☆☆☆