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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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ドラゴン・ヴォランの部屋 (J・S・レ・ファニュ/創元推理文庫)」、読了。
「吸血鬼カーミラ」のレ・ファニュが書いた4本の短編と1本の中編を集めた作品集。
「ロバート・アーダ卿の運命」
アーダ卿の奇妙な生涯を描いた作品。要は悪魔取引もの。ただ、それほど面白くなかった。直接的な描写がないためかな?。★★★☆☆
「ティローン州のある名家の物語」
姉を亡くしたために、莫大な財産を受け継いだ女性。彼女はとある貴族と結婚するが。…ある女性が体験した恐怖と戦慄の話。なかなか怖い話だし、ゴシック的な雰囲気も上質。最後まで事の真相がはっきりしないので、実に不気味。まぁ、その分、盛り上がりに欠ける気もするけど。★★★★☆
「ウルトー・ド・レイシー」
人里離れた谷に住む美しき姉妹の話。これまた、はっきりとして説明がない。ただ、最終章から察して、幽霊の復讐譚だと思われる。それにしても、変貌していく妹の描写が圧巻だ。★★★★☆
「ローラ・シルヴァー・ベル」
洗礼を受けてない女性を狙う黒い男。要は妖精譚。妖精譚と言っても、ケルト神話などが本来持つ、不気味で怖い話。決して、ティンカー・ベルなどを想像してはいけない。はっきり言って、相当に怖い。西洋怪談でこれだけ怖いのも珍しいんじゃないかな。★★★★☆
「ドラゴン・ヴォランの部屋」
宿屋の一室で見かけた美しい貴婦人。イギリス青年が彼女に一目惚れするが。…サスペンスと言うか、犯罪ミステリー。いつものレ・ファニュとはかなり違ったタッチ。彼、こう言う作品も書いていたんだな。出来はまぁまぁってところか。悪くはないが、良いとも思えない。ある登場人物の行動が明らかにおかしかったので、途中で大体の真相は分かってしまうしね。★★★☆☆

今日のアニメ
はたらく魔王さま! #11「勇者、己の信念を貫く」(再見)
南鎌倉高校女子自転車部 #9「クマさんからの挑戦状!?」…くまさんの中の人は、巨乳の外人さんだったと言う話。

今日のドラマ
必殺からくり人 #12「鳩に豆鉄砲をどうぞ」&#13「終りに殺陣をどうぞ」
撮り溜めしていたのが見つかったので視聴。やっぱ、この頃の「必殺」は面白いわ。次々とからくり人が死んでいく#13も凄いが、圧巻なのは#12。このエピソードの主人公である時次郎(緒形拳)の視線からは描かず、周りの人間の証言から語っていく語り口が素晴らしい。単に仕事人の殺しのシーンをカッコよく映すだけの底の浅い後期のシリーズとは比べ物にならないくらいの質の高いドラマだ(最近も偶に作っているようだが、もう観る気にもならない)。さらに、殺しに失敗した時次郎の壮絶な最期も圧巻。これこそが、本来の必殺だ。もっとも個人的には、最高傑作は「必殺必中仕置屋稼業」、最高のメンバーは「新必殺仕置人」と思っているけど。

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