真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
何?、この温度差は。数日前と全然温度が違うじゃん。今朝なんか、涼しいどころか、寒かったよ。
「新・幻想と怪奇(早川書房)」、読了。
「マーサの夕食(ローズマリー・ティンパリー)」
金曜日の夜、ポールは愛人宅を訪問するが、何故か留守。仕方なく家に帰ると、妻は上機嫌で。…オチは初めの方で分かった。つまり、よくあるオチだ。要は「人間は怖い」って言う話。ただ、上手くまとめているので悪くない。★★★☆☆
「闇が遊びにやってきた(ゼナ・ヘンダースン)」
5歳の少年スティヴィーと地中に封印された闇との戦いの物語。…ダークファンタジー。5歳の少年が登場する割りに、結構ハードな話だ。特にラストのハードさは絶品。★★★☆☆
「思考の匂い(ロバート・シェクリイ)」
星間郵便配達人のクリーヴィは郵便船の燃料がなくなったことに気づき、未開の星に着陸した。その星の生物は何故か耳と目がない。その耳と目がない獣が彼に襲い掛かる。…襲い掛かってくる獣の撃退法がまるでギャグ。解説で「これは落語だ」と書いているが、まさにその通り。結構ハラハラのサバイバルものなのに、笑ってしまう。そんな作品だ。★★★☆☆
「不眠の一夜(チャールズ・ボーモント)」
幽霊を信じない男が、一度だけ体験した不思議な話。ショートショート。やっぱ、怖い話は短い物語に限る。ラストの一言が実に良い。★★★★☆
「銅の鋺(ジョージ・フィ-ルディング・エリオット)」
口を割らない男に高官がとった行動は。…怖い話と言うよりは残酷な話。私の好みでない。★★☆☆☆
「こまどり(ゴア・ヴィダール)」
ある男の少年時代の話。純粋な心が引き起こす残酷な行動と言ったところか。しかし、これ、怪奇じゃないよなぁ。どちらかと言うと、青春もの。★★☆☆☆
「ジェリー・マロイの供述(アンソニイ・バウチャー)」
お笑いコンビの関係に亀裂が入っていく話。予想通り、最終的に取り返しの使いない状況になるが、はっきり言って、大して面白くない。ところが、ところがである、最後の一行で大どんでん返しが起こる。これを読んで、呆気に取られてしまったよ。まさか、こういうオチをつけるとは。これは大傑作だ。★★★★★
「虎の尾(アラン・ナース)」
デパートで万引きをしている女性がいた。係員が彼女が万引きをした物を入れたハンドバッグを調べるが中に何もない。それどころか。…異次元SFか。しかし、オチなしかよ。★★☆☆☆
「切り裂きジャックはわたしの父(フィリップ・ホセ・ファーマー)」
ある男が、切り裂きジャックである父親の日記から彼の秘密を知る。…だから、何。個人的にはちっとも面白くなかった。★★☆☆☆
「ひとけのない道路(リチャード・ウィルスン)」
夜中にハイウェイを走る男。最初に停まったレストランには誰もいなかった。次に停まったガソリンスタンドにも誰もいなかった。そう言えば、先ほどから対向車にもあっていない。…っと言う前半のタッチが凄まじく良いので、後半の展開に期待させる。ところが、後半辺りから段々とつまらなくなる。最後のオチも「何だかなぁ」って感じ。完全に失望作。★★☆☆☆
「奇妙なテナント(ウィリアム・テン)」
ある筈のない13階を借りに来た男たちに振り回される管理人の話。一見、ホラーっぽく始まるのだが、ただそれだけの話で、面白味がない。それどころか、オチもなし。なんじゃ、こりゃ。★★☆☆☆
「悪魔を侮るな(マンリー・ウェイド・ウェルマン)」
ドイツ軍がとある城で遭遇する恐怖。地名や人名から途中でオチが分ってしまうのは、さすがにどうかと。ちなみに、F・ポール・ウィルソンの「ザ・キープ」の元ネタらしい。★★☆☆☆
「暗闇のかくれんぼ(A・M・バレイジ)」
昔隠れん坊の途中で少女が死んだ屋敷で隠れん坊をすると。…全く話に捻りがなく、誰もが想像がつく展開になる。悪くはないんだけどなぁ。★★★☆☆
「万能人形(リチャード・マシスン)」
子供のために万能人形を買ってやるが。…まぁまぁかな。ただ、リチャード・マシスンにしては下の部類。★★☆☆☆
「スクリーンの陰に(ロバート・ブロック)」
古い映画の脇役として登場する女性に恋した男の話。「登場人物が映画の中で実際に生きている」と言った内容の幻想的な作品。映画好きには堪らない。★★★☆☆
「射手座(レイ・ラッセル)」
猟奇殺人のうんちくのような内容で、あまり面白くない。★★☆☆☆
「レイチェルとサイモン(ローズマリー・ティンパリー)」
階下の女性は二人の子供と暮らしているらしいのだが、何故か物音がせず。…悪くはないけど、まったく怖くない。★★★☆☆
今日のドラマ
・仮面ライダーアマゾンズ #9「INTO THE CANNIBAL'S POT」…元が29分なので、5分ほどのカットか。
今日の映画
・たまゆら~卒業写真~ 第1部 芽-きざし-(松竹/2015年)
3年生になった楓らを描く劇場版「たまゆら」のシリーズ1作目。1年ぶりに再見。感想は以前と同じ。しっかし、主要キャラが総登場となると多いな。いや、これでも出てないキャラはあるんだが。初見の人は、これだけでついていけないかも。★★★★☆
その中のひとつ、ロバート=シェークリーの「夢売ります」は
湾岸戦争後、奇妙な物語で放送されたことあり、
実に良かったです。
あと、「影が行く」みたいな南極での怪異譚「アムンゼンの天幕」も
面白かったです。
同じころ、角川で似たような作品集をだしていて
その中に以前お話した「13階の女」が収録されていました。
先日、お話した「バーナード嬢、曰く」の原作で
「合成怪物」と言うのを取り上げられていて
スゴク興味をもったので、本日近くの図書館でよみました。
(こども向けなので、2時間くらいで読破)
子供向けとは思えない内容で、スゴク面白かったです。
登場した「ゴセシケ」はミギーを
彷彿させました。
また、話に登場した「或るシステム」などは
サイコパスに登場した「システム」のヒントに
なっていると思います。