真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
来週発売のNDSソフト「邪聖剣 Necromancer NIGHTMARE REBORN」、これは面白そう。ゴシックホラーっと言う時点で、「買わなければ」って感じだ。しかも評判が良いし、何よりも値段が800円と安い。絶対に買うぞ…っと。
今日のアニメ
・シムーン #12「姉と妹」…つまり、姉妹でやっていた…って事ですかぁ。元々、百合色が強い作品だったが、ここにきて近親相姦まで(汗)。
今日の映画
・影なき殺人(アメリカ/1947年)
タイトルからスリラーかな…っと思ってみたら、まったく違うタイプの作品だった(監督がエリア・カザンの時点で気が付けよ…って感じだが(笑))。確かに殺人事件は起こるし、事件を推理するシーンもある。だが映画は事件そのものは別にどうでもよく、事件に関わる警察や検事などの在り方を訴え続ける。要は人が人を裁く難しさを描いた作品で、エリア・カザン版「十二人の怒れる男」と言うべきものだ。だから、事件を推理するシーンも「犯人は誰か?」ではなく、「容疑者を犯人にした場合の矛盾」なのだ。そういう意味では、誤解を招くタイトルだと思うよ。
「屍鬼(5)(小野不由美/新潮文庫)」、読了。
村はとうとう崩壊寸前になった。敏夫をリーダーとする生き残った人たちは、屍鬼に対して遂に反撃を始めるが。
完結編。…って事もあって、話は一気に展開する。…のだが、緊張感もサスペンスもまったく感じられない。大体、べらべらと喋る屍鬼で、どうやって怖がれと言うのだ。つまり、この作者は怖い話なんか書く気がさらさらないのだ。3巻の時に私が杞憂した通りになった。今回、前4巻以上に人間側と闇側、その相容れる事が出来ない両者から描いていく。人間でありながら狩りを楽しむ者、屍鬼になりながらも血を吸う事を固くに拒む者。どちらが悪とか善とかは関係ない。そこにあるのは、個人の、そして如何なる状況下においてでも変わる事がない、人としての良心なのだ。これが「解説」で宮部みゆきが言っている、「規範を見失い、信じて従うよりも先に考えてしまう」(日本人と言う)人々の判断…っと言う事になる。要は、これはホラー小説なんかじゃない。あえて言えば、極限下の人間ドラマ…ってところか。確かに、こう言う小説も有りだとは思う。でも、でもねぇ、これってエンターティメントっと言ってイイのか?。私からすれば、単なる哲学問答にしか見えない。やはり、個人的には普通の、ちゃんとしたホラーが読みたかったよ(ラストシーンとかは、結構好きなんだけどなぁ)。
今日のアニメ
・kiss×sis #10「とうとう本番!」
・荒川アンダー ザ ブリッジ 10 BRIDGE「第77話 防災訓練」
「第78話 チームワーク」+「第79話 橋の下の村長」+「第80話 悟り」+「第81話 非常事態」+「第82話 心配無用」+「第83話 役人」+「第84話 豚」+「第85話 ここに」+「第86話 荒川一発芸予選」
・WORKING!! #7「久しぶりの音尾と、新しいバイト=山田(!?)」…新キャラの山田葵、登場。嘘つきの家出娘でトラブルメーカー。たぶん、一番の問題児ではないかと。ここまで最悪だとある意味潔いが、まったく萌えません(顔は可愛んだけどね)。
今日の映画
・エクソシスト・ディレクターズカット版(アメリカ/2000年)
再見。コメントは[本館]に書いてあるので、ここでは詳しく書かないが、ホント、この映画は良く出来ている。グロいシーンや気持ち悪いシーンが多いので、ゲテモノのような印象がするが、意外と正統派ホラー。あえて見せずに怖がらせるシーンや、会話だけで怖がらすシーンも多く、単なるゲテモノで終わってないのが良い。とにかく脚本がよく出来ていて、再三再四に耐える作品だ。これぐらいレベルの高いホラー、もう出てこないのかな。
「カワセミの森で(芦原すなお/理論社)」、読了。
陸上部部員であり、文学少女である英腺女子高2年生の桑山ミラ。彼女は貧乏な家で育って、植木屋の親方みたいに髪を刈った、胸の大きくない不幸な女の子…らしい。そんな彼女のクラスに、深山サギリと言う転校生がやってきた。サギリはセミロングの髪の美しい少女で、正真正銘のお嬢様。その彼女はどうやら、ミラ目当てでこの学校に転校してきたらしい。サギリの積極的なアプローチもあり、二人はすぐに仲良しになる。だが不良の襲われた時、サギリが豹変して、不良を叩きのめしてしまう。聞くところによると、死産した彼女の双子の兄が時々乗り移り、彼女は暴力的な性格になるらしいのだが。
ストーリーはそれなりに謎たっぷりで、興味深い。ミステリーなのか、ホラーなのか、はっきりせず、展開するのは良い。だが作者に描写力がないのが、致命的。例えば、怪談的な部分があるが、読んでいてちっとも怖くない。特に前半の金縛りのシーンなんか、もっと怖くなって良い筈だ。また、文章が軽すぎる。確かに読みやすいが、ここまで軽いと作品の品位を落としてしまう。さらに、キャラに魅力がない。ミラのオヤジ臭さには萎えるし、サギリもあまりお嬢様っぽくない。あとのキャラに関しても、推して知るべし。さて後半、遂に連続殺人が起こり、物語は盛り上がり始める…筈なんだが、ちっとも盛り上がらない。ありきたりな事件、サスペンスが感じられない展開、そしてあまりにもリアリティがなく、面白みに欠ける真相(別に事件の真相はどうでもよく、犯人の異常心理を描く事で、ホラーっぽくした…っと好意的に解釈することもできるが(笑))。どうして、この作者はすべてにおいてこうなるんだろう。要は、作者の描写力のなさが作品のあらゆる面をつまらなくしているんだろうな。
Club AT-X>
広橋涼って、こんな不思議系の子だったのか(笑)。「見えない家族がいっぱい居る」とか、「キレイなおっさん」とか、笑ってしまったよ。
今日のアニメ
・閃光のナイトレイド #9「新しき京」
・B型H系 #19「金城家の一族 セレブな兄のキラキラな秘密!」+#20「恋する途中? 私の男(コスダ)に手を出すな!!」
・いちばんうしろの大魔王 #10「阿九斗の帝都大戦争」…なんか最初の頃とは、全く違うアニメじゃん。…にしても、何でもありの戦闘シーンには笑ってしまった。
暑いなぁ。暑いのはどうも苦手だ。何もする気がなくなるし、読書量も極端に少なくなる。
今日のアニメ
・迷い猫オーバーラン! #9「迷い猫、泳いだ」…やっと本来の展開になった。とりあえず、文乃はデレ時期に入ったのかな?
・さらい屋五葉 #5「上手くいくさ」
・けいおん!! #7「お茶会!」…お茶会と言いながら、ほとんど結婚式のノリに笑った。あと、久しぶりのライブシーンと新曲が嬉しかった。
今日の映画
・バッタ君町に行く(アメリカ/1941年)
さすがに古い作品(アニメ)なので、前半、作品のタッチに古臭さを感じる。ところが、後半のアクションの連続になると、古さをまったく感じさせない。今観てもハラハラするし、笑える。これは凄いことだよ。またミュージカルシーンも、実に楽しい。まさに、時代を超えた傑作と言ったところか。ところでフライシャーが描く女性キャラって、ディズニーのキャラにはまったくない色っぽさがあるよね。特に、ミツバチのハニーの色っぽさは、半端じゃない。しかも、むちゃくちゃ可愛いし☆
・子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる(東宝/1972年)
若山富三郎主演の劇場版・第1作目。荒唐無稽(過ぎる)内容と、必要以上の残酷シーンはいかにも時代だな…って感じだ。まぁ残酷シーンに関しては、マンガみたいなので、ほとんど笑ってしまう出来なんだが。ただ、若山富三郎の立ち回りだけは凄い。その動きの速さと、型の美しさは半端じゃない。つまり、彼の立ち回りを観る映画なんだな…っと実感した。
昨日、時間がなかったので、このブログの記事をほとんどチェックしないで投稿したら、誤字脱字だらけだった(苦笑)。やはり、ちゃんとチェックしないとダメだね(今日は大丈夫か(笑))。
ところで今日、無性に星空が見たくなったので、思わずプラネタリウムに行ってきた。ただ時間の関係上、今まで行ったプラネタリウムとは違う場所に。しかし、同じプラネタリウムでもこうも違うのかと驚く。以前行っていたところは映像だけだったが、今回行ったところは職員の生解説付き。ただ内容の面白さと、音響は以前行っていた方が良いので(今回は音割れが激しい)、個人的には以前の方が好きだな。
ついでに、植田佳奈さんがブログで紹介していたハモンセラーノを食べに、フレッシュネスバーガーに行ってきた。元々フレッシュネスバーガーは好きなバーガー屋さんなのだが、これは群を抜いて美味しいね。生ハムとクリームチーズの絶妙なハーモニーが何とも良い。とりあえず、6月下旬までの限定販売なので、もう一回くらい食べられるかな。
今日のアニメ
・デュラララ #8「南柯之夢」…最後に現れた顔が、セルティの素顔なのか?。結構可愛い☆
・喰霊-零-(ディレクターズカット版) #4「務大義-つとめのたいぎ-」
・ケロロ軍曹 #317「ケロロ ヴァイパーを捜せ! であります」
今日の映画
・レイン・フォール 雨の牙(ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント/2008年)
日系アメリカ人の暗殺者ジョン・レインが、国を左右するメモリーカードを巡る事件にかかわる…っといった内容のベストセラー小説「ジョン・レイン」シリーズの第1作「雨の牙」の映画化。…らしいが、ちっとも面白くない。ストーリーのつまらなさは、原作の責任か、それとも脚本の責任か。それなりにアクションやサスペンスシーンがあるのに、一向に盛り上がらないのは監督の責任か。大体、どう見ても椎名桔平は、日米ハーフの殺し屋には見えないし、ゲイリー・オールドマンの単に怒鳴っているだけの演技もどうかと思う。ミスキャスト、監督や脚本(もしくは原作)のレベルの低さ、そのすべてが映画をつまらなくしている。はっきり言って、金を払って、劇場で観る作品ではない。
「九尾の狐」の話が無性に読みたくなって、「玉藻の前(岡本綺堂)」を読むことにした。最初、青空文庫で読んでいたのだが、一向に楽しくないし、映像も頭に入ってこない。そのため、一旦は読むのをやめようかと思ったが、思い直し、図書館で同書を借り読むことにした。すると、これがむちゃくちゃ面白い。やっぱ、小説は本で読まないとダメだね…っと再確認した次第。
…っと言う訳で、「玉藻の前(岡本綺堂/原書房)」、読了。
千枝松と藻は幼馴染で、幼いころからよく遊んでいた。いつもは夜道を二人で歩くのだが、ある日、藻がふらっといなくなり、古塚で発見される。その夜、千枝松は天竺(インド)、そして唐土(中国)を滅ぼす妖狐の夢を見た。しかも、その妖狐の顔が藻そっくりだった。それから数年後、藻は歌詠みの才を買われて、関白の屋形へ行くことになるが。
「あらすじ」と読んで分かると思うが(それ以前にタイトルで分かるか(笑))、「白面金毛九尾の狐」の話。個人的には、数ある日本の妖怪話の中でも一番だと思っている。確かに「源頼政の鵺退治」も「酒呑童子」も「一条戻橋の鬼」の好きだが、これほどスケールが大きくて、面白い話は他にないと思う。さて本書も、まさに「九尾の狐」の話そのもので、実に楽しい。特に前半のテンポの良さと、話の面白さが素晴らしく、夢中になって読んでしまった。またサスペンスも恐怖シーンもかなりのもので、さすがは岡本綺堂っと言った感じだ。特に関係者が次々と殺されたり、狂わされたりしていく辺り、そして玉藻が正体を現す辺りはホント怖い。ところが、ところがである。中盤以降、「雨乞い」の辺りからおかしな展開になる。全体的に間延び気味なるし、肝心の安倍泰親がちっともカッコよくない。何よりも酷いのは、段々と恋愛色が強くなること。はっきり言って、この展開にはかなり恨みが残る。九尾の狐と人間の恋愛ものなんか読みたくないよ。前半が凄く面白いのに、後半腰砕けになってしまった感じだ。もっと、ちゃんとした「九尾の狐」の小説が読みたかった。
参考までに、「九尾の狐」の話の概略を。
インドでは妃華陽夫人と名乗り、中国の殷では妲己、周では寵姫褒娰と名乗り(このときの策士がなんと太公望)、時の権力者を唆し、悪政を起こし、国を滅ぼした大妖怪・白面金毛九尾の狐。狐は遣唐使の船に若藻と言う美しい娘に姿を変え、紛れ込み、日本に上陸。そして数百年に亘り、人に災いを与えた後、女の赤子に化け、坂部行綱にわざと拾われる。行綱は赤子に藻(みずく)と言う名を与え、育てる。やがて成長した藻は、その歌詠みの才能を買われ、宮中に上がる。そして名を玉藻の前と変え、鳥羽帝の寵愛を受けるようになる。その後、鳥羽帝が病に侵されることから、陰陽師・安倍泰親が占い、その原因が藻だと分かる。安倍泰親の力により、その正体を現した妖孤は空を飛び、那須野原へと逃げる。朝廷の命令により、安倍泰親、安房国の三浦介義純、上総国の上総介広常、那須の那須八郎宗重が討伐に向かい、これを仕留める。だが、その屍は大きな石に変わり、今度は毒気を出し始める。「殺生石」と名付けられたその石は、その毒気によって、近づく者を拒み続ける。それから二百数十年後、近くを通った玄翁和尚に、一喝を入れられ、妖孤はようやく成仏する。
今日のアニメ
・裏切りは僕の名前を知っている #8「ブランド・ゼス」…やはり、夕月が男に転生したのには訳があるみたいだ。それにしても、ルカの力は半端じゃない。ほとんど一撃で敵を倒しているよ。
今日の映画
・サマータイム・キラー(フランス/イタリア/スペイン/1973年)
懐かしい!。ホント、ん十年ぶりに再見したよ。しかも完全版で。個人的な事だが、実は本作はある意味、私の今の映画生活の基になった作品だ。確かにそれまでも、映画は観ていたのだが、これを観てから明らかに映画の見方が変わった。そんな作品なので、実に想い入れ深い。
さて、そんな本作をん十年ぶりに観ての感想だが、確かに欠点は多い。無駄話は多く、間延び気味だし、全体的に盛り上がりに欠ける。だが反面、それらの欠点を帳消しにするほどの魅力もある。基本的には復讐の物語であるが、恋愛要素をプラスしたため、大甘な部分が多い。だが言い換えれば、ロマンチック作品と言う事が出来るし、70年代特有の切なく、心苦しいタッチも実に心地よい。つまり本作は、復讐の物語を借りた青春映画と言って良いのではないかな。
あと何と言っても、本作の魅力は数回に亘るバイクチェイス。狭い路地や、急勾配の坂でのチェイスは凄まじい。その迫力は今観てはかなりのものだ。いや寧ろ、優れたカーチェイス(本作ではバイクチェイス)は、ほとんどが70年代の映画にあると思うよ。もうひとつは、映画の要所要所で流れる音楽、「愛のテーマ」。その甘く切ないメロディは、実に良い。まぁ全体的に見て、必ずしも傑作とは言えないかもしれないが、心に残る作品と言って良いと思う。
一気に暑くなった。また暑い夏が来るのか。
今日の映画
・消されたヘッドライン(アメリカ/イギリス/2009年)
派手な見せ場がなく、とことん地味な映像と、淡々として展開。これらの要素のため、かなり取っ付きにくい映画だ。ところが、この謎たっぷりのストーリーにハマったら、夢中になって観てしまう。そして無駄話が一切なく、ひたすら事件の真相に迫るストーリーの潔さ。この作品は意外にも拾い物、かなり面白かった。しかも、展開の早さとテンポの良さ、謎が謎を呼ぶストーリー、見え隠れする巨大悪の怖さと薄気味悪さ、そして最後の最後での大どんでん返しと、あらゆる面で出来が良い。ハラハラしない…何て言う評価もあるようだが、はっきり言って、これはそう言うタイプの作品じゃない(映画ファンなら、そのくらい分かれよ)。
だが私が最も感心したのは、実はそう言うところじゃない。それはひたすら真相を追い続ける記者魂。真実のためなら、相手が権力であろうと知り合いであろうと関係ない。その生き様は実にカッコイイのだ。特にラスト近くの「なぜ?、もう新聞を誰も読まないから?、数日は売れても、あとはただのゴミか?、だが憶測だらけの三流ニュースと真実の報道を人々は見分ける。地道に事実を追い、記事にする努力を評価するはずだ」の台詞は実に感動的だった。まさにこのセリフが、この映画のテーマを表している。最近の派手な映像を追い求めるだけの安っぽい映画とは違う、久しぶりに現れた大人のための、ハードなドラマだ。これは傑作だ、必見!