真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
今日も暑い。いつになったら、涼しくなるんだ。
今日のアニメ
・カンピオーネ! #7「王たちは話し合う」
今日の映画
・プロメテウス(アメリカ/2012年)
「エイリアン」の前日談。「エイリアン」とリンクする部分も多いし、何よりも本作のラストがそのまま、「エイリアン」へと続く。また、エイリアンの誕生秘話も語られる。そんな訳で、「エイリアン」に思い入れがある人にとっては必見の作品と言って良いだろう。但し、それ以外の人はまったく見る必要なし。…っと言うのは、映画の出来が相当に悪いからだ。まず、本作の宣伝文句になっている「人類はどこから来たのか」とか、「人類の起源」とかは、映画の内容とはほとんど関係ない。これらは単に未知の惑星に行く理由にしか過ぎないのだ。確かに「エイリアン」の最初の方で登場する化石化した巨人が、人類を作ったという説明はある。だが、それだけ。それ以上のものでも、以下のものでもない。要は未知の惑星に降り立った人間が、ミミズ、もしくはタコのような生物兵器に襲われると言った内容。まぁ、それならそれでも良いんだが、その描き方が酷過ぎる。これと言って盛り上がるところはないし、ストーリーにもおかしなところが多すぎる。中でも、大手術をした直後に、ショウ博士は何故あんなに動き回れるんだ。普通なら傷口が開くぞ(それが未来の医学だと言われれば、それまでだが)。そんなシーンがやたらと多く、はっきり言って脚本が酷過ぎる。何れにせよ、個人的には「エイリアン」の下手くそな焼き直しにしか見えなかった。これが、リドリー・スコット監督作かと思うと悲しくなるよ。まぁ、映像だけは美しかったんだけどな。★★☆☆☆
・やくざ戦争 日本の首領(ドン)(東映/1977年)
ヤクザ映画も数多くあるが、その中で傑作と言えば、本作と「仁義なき戦い」シリーズだと思う。OPの明らかに「ゴッドファーザー」をパクったような音楽から分かるように、本作は「ゴッドファーザー」のヒットにより制作された作品に間違いない。ただ、内容は「ゴッドファーザー」とは似ても似つかぬ作品で、どちらかと言うと東映やくざ映画の集大成のような仕上がりになっている。冒頭で「この物語はフィクションであり~」と言うテロップが出るが、明らかに実在の某ヤクザ組織をモデルにしている。つまり、実録ヤクザ映画の集大成と言う訳だ。
…それにしても、出演者の顔ぶれが豪華過ぎる。当時の東映スター総出演のうえに(出てないのは、たぶん高倉健くらい)、組長役がなんと松竹でお父さん役を多く演じた佐分利信。少々出来が悪くとも、この出演者だけで満足してしまう(だが、これで驚いてはいけない。完結編では松竹、東映、東宝の超大物スターが揃う。この3大スターのスリーショットは日本映画史上の名場面だ)。しかも実際は、少々出来が悪いどころか、凄まじく面白い。ストーリーの面白さ、展開の速さ、生と死を賭けたエピソードの数々。更にヤクザの物語だけでなく、ストーリーは政財界まで及ぶスケールの大きさ。まさに裏の日本史と言った感じで、見応え抜群だ。もう、文句のつけようがない。無敵のヤクザ映画と言って良いだろう。(再見)★★★★★
盆休み、終わった。orz
まぁ、今回は短かったからな。
「影の姉妹(佐々木丸美/ブッキング)」、読了。
多瑞が奉公に出されたのは、人里から離れた隠れ里にあるお屋敷だった。そこには、邇々玉と言う双子の姉妹が住んでいた。彼女たちは双子なのに名前が一つしか無く、仲が悪いわけではないのに一緒にいないし、話もしない。やがて、その内の一人が子を身籠った。すると、もう一人の腹も大きくなり。
…っと言う双子の話がメインでなく、数世代に渡る短命で薄幸の少女たちの物語。つまり、連作短編と言う訳。ただ、それで終われば単なる人間ドラマで面白くもなんともない。実際、途中まで非常に退屈だった。だが、裏にSF的な設定があり、そのため、何とか最後まで読めた感じだ。…にしても、中ほどにある章はどう解釈したらいいのか。時間SF?、幻覚?。言葉が少なく、はっきりと書いてないので、何とも判断に困る。何れにせよ、そう言う設定はあるものの、基本は人間ドラマなので、SFや伝奇ものを期待したらガッカリするだろう。あくまでも、佐々木丸美の世界なのだから。もっとも、あの独特的な詩のような文章は健在だが、彼女の作品の中では中の下かな。個人的には「雪の断章」や「崖の館」の方が好きだ。★★★☆☆
今日のアニメ
・境界線上のホライゾンII #6「広場の男女」
・白鯨伝説 #18「野獣伝説」
今日のドラマ
・魔術師マーリン #18「美女になった野獣」&#19「王の涙」…トロールの陰謀。前編と後編。
今日の映画
・ワーロック(アメリカ/1959年)
簡単に言えば、善が悪を退治する西部劇なんだが、「十字砲火」のエドワード・ドミトリク監督の為か、かなりの異色作。途中までは普通に西部劇として展開するが、途中からかなり微妙な展開になる。力だけでは正義でない…っと言った内容など、単純な善と悪だけの物語ではなくなる。大体、それまで悪のイメージが強かったリチャード・ウィドマークを善にする辺りから、異色だ。これらの要素をどう判断するかは、観る人によって違うだろうが、個人的にはもっと単純明快な西部劇にして欲しかった。★★★☆☆
あるあるCityで行われた「Wonder Festival 2012[夏]新作フィギュア展示会」に行って来たけど、展示品少な~~~ぁ。ガッカリだったよ。
ついでなので、漫画ミュージアムの今後の予定を。
2012年11月3日~12月28日 ルパン三世展
2013年1月12日~2月24日 海洋堂フィギュア展
2013年3月20日~5月19日 少女漫画の世界(北九州ゆかりの作家による)
あと、8月26日にあるあるYY劇場(あるあるCity7階)で「AKINO from bless4 SPECIAL LIVE」を開催。14時からと18時からの2回公演。
今日のアニメ
・ゆるゆり♪♪ #7「姉妹事情あれこれそれどれ」…あかりの姉、変態すぎる(笑)。
・クイーン・エメラルダス #1「宿命の絆」&#2「サイレンの女神」(最終回)(OVA)
今日の映画
・アベンジャーズ(アメリカ/2012年)
最近、量産し続けるアメコミものには飽き飽きしていて、とても観る気になれない。だが、本作に関しては別。だって、これだけのマーベルヒーローが集結するんだもの。これは観ない訳にはいかない。しかも、お気に入りのアイアンマンが出ているのだから、尚更だ。ところで、そういうお祭り映画の割に、ストーリーが複雑なのが意外だった。登場するヒーローたちの本編の話を絡ませてあり、意外と入り組んでいる。各ヒーローの元の話を知らない人には、分かりづらいかもしれない。個人的には、もっと単純な話で良かったと思うのだが。まぁ、それでもバラバラだったヒーローたちが一つになっていくと言うストーリーは盛り上がるし、一致団結するラストは感動的でさえある。あと、この手の作品のお約束であるヒーロー同士のバトルも楽しい(アイアンマンvsソー、ハルクvsソーなど)。
…にしても、クライマックスのニューヨークでの大乱戦は、さすがに凄い。大破壊スペクタクルと、ド迫力のアクションの連続で実に楽しい。ヒーロー同士の協力プレイなんて、拍手喝采ものだ。…で結局、良いところをさらっていったのは、アイアンマンとハルクだった。ちなみに、最強だったのはハルクだな(「弱っちい神だ」の台詞には大爆笑)。何れにせよ、映画に大金をかけられるアメリカでないと、まず無理なシーンだ。あと、エンディングクレジット後のショットに大爆笑(…なので、クレジットが始まっても席を立たない方が良い)。ところで2作目があるとすれば、参戦するのはX-メン、ファンタスティック・フォー辺りかな?。★★★★☆
・吸血髑髏船(松竹/1968年)
前半、ごくありふれた怪談タッチで展開。そのあまりの古臭さには、さすがに辟易した。少なくとも演出に凝っていれば、まだしも観れたと思うが、まったく工夫がないので、観ていて非常に退屈だった。だが、ラスト近くになって、それまでとはちょっと違う展開を見せ、そこそこ面白くなる。怪談と言うよりは、恐怖と言うか、ゲテモノと言うか。何とも、陰惨で毒々しいタッチに変化する。人間の体が溶けていく描写が、その辺りの見せ場で、日本の怪談映画ではあまり見ないタッチがちょっと面白い。しかも、その後、怪談調で閉めるのもなかなか良い。★★★☆☆
「ABC殺人事件(アガサ・クリスティー/ハヤカワ文庫)」、読了。
ポアロのもとに挑戦状とも言うべき、予告状が届けられる。「今月の21日はアンドーヴァーに注意することだ」。予告通り、アンドーヴァーでAの頭文字の老女が殺された。現場に残るABC鉄道案内。さらに予告状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺されていく。
クリスティーにしては珍しく、現代的な舞台で無差別殺人を繰り返すサイコキラーもの。ただ、犯人に立ち向かうのが昔乍らの探偵ポワロなので、少々浮いてる感じがする。そんなこんなで、何かクリスティーっぽくない作品だなぁ…っと、途中までは思っていた。実はこれがミスディレクションで、「サイコキラーと見せかけて、実は」っと言うのが本作の展開。この展開が実に面白い。内容は「時々殺人が起こり、後は延々と事情聴取」っと言ういつものパターンなので、本来ならここで退屈になるところだが、本作はこの手法が上手く作用し、サスペンスと不気味さを醸し出している。冒頭から異様な緊張感の連続で、読み始めたら止められない。流石は、クリスティー…っと言ったところだ。(以下、少々ネタばれになるので、気にする人は読まないでください。伏字にしたり、ボカして書いているので、分からないとは思いますが)
それにしても、最後の最後で分かる事の真相は圧巻。真犯人の悪知恵ぶりも、感心するほどのもの。もっとも途中で(第2の殺人辺り)、私はある程度、真相の察しがついた(完全に…ではなかったが)。これは別に自慢している訳でなく、同トリックの別の作品を読んだ事があるからだ(旧「本の映画の迷宮で」で紹介済み)。このトリックに某要素を加えたものが本作の真相になる訳だが(伏字をしないとマジでネタばれになる(笑))。これがホント良く出来ている。つまり、少々探偵小説を読んだくらいでは真相が分かるほど、安っぽいものではないと言う事。やはり、クリスティーの代表作と言われるだけのものはあるよ。
今日のアニメ
・アクセル・ワールド #18「Invitation;挑戦」
・氷菓 #17「クドリャフカの順番」…相変わらず、つまんねぇ真相だ。
・乙女はお姉さまに恋してる #9「まりやの気持ち」(再見)
・クイーン・エメラルダス #1「無限への旅発ち」&#2「不滅の紋章」(OVA)
今日の映画
・血を吸う薔薇(東宝/1974年)
「血を吸う」シリーズの3作目。前作に引き続き、岸田森が吸血鬼役で登場。それにしても、舞台が人里離れた全寮制の女子校だと言うのが良い。「サスペリア」と言い、この設定はホラー映画の黄金のパターンだね。また、全体的に2作目より出来が良くなっていて、なかなか楽しめる作品だ。ただ反面、欠点も多く、例えば、サスペンスより音などで驚かすショックシーンに重点をおいているのが気に入らない。展開がダラダラしていて、全体的に間延び気味なのも欠点。あと、吸血鬼の退治法が杭うちと言うのもちょっと。これだと、太陽の陽を浴びて消滅する退治法ほど、盛り上がらないんだよなぁ。(再見)★★★☆☆
・ワイルド・スピード MEGA MAX(アメリカ/2011年)
元FBI捜査官のブライアンが、リオの裏社会のボスから現金1億ドルを強奪する…と言う犯罪アクション。特にこのシリーズの思い入れもないし、それほど好きなシリーズでないので、前回までのストーリーはほとんど覚えてないが、こんな作品だったけ?。何か、最初の頃とは、かなり違うような気がする。あと、シリーズの出演者が総出演しているらしいので、このシリーズが好きな人間には堪らないかもね。それにしても売りであるカーアクションが凄まじい。特に冒頭の列車強盗にシーンと、クライマックスのリオでの暴走シーンは壮絶。デカイ金庫を引き摺ってのカーアクションなんて、よく考えたものだ。★★★☆☆
「とうに夜半を過ぎて(レイ・ブラッドベリ/河出文庫)」、読了。
「青い壜」→火星が死んだ。その地で火星人が作った青い壜を探す二人の男。…SFであることに違いないが、どちらかと言えば人生論。「本当の幸福とは?」っと言った内容。悪くはないがSFとして恨みが残る。★★★☆☆
「いつ果てるとも知れぬ春の日」→両親が自分に毒を食べさせたと思っている少年の話。SFどころか、ファンタジーにもなっていない。あえて言えば、青春ものか。一種の反抗期ものと考えれば良いのか?。★★☆☆☆
「親爺さんの知り合いの鸚鵡」→キューバのハバナにあるバーのオウムが誘拐された。…その誘拐の理由と言うのがなかなか面白い。ラストは幾分ドタバタ調。★★★☆☆
「灼ける男」→暑い7月。先天的な悪があるのでは…っと話す男がいた。…何と言ったらイイのか、何とも困る作品だ。一種のホラーか?。★★★☆☆
「木製の道具」→男はすべての兵器を錆にしてしまう機械を発明した。…結局、兵器がなくても…って言う話か?。★★★☆☆
「救世主」→火星にやってきたカトリック神父の話。「火星年代記」の元ネタのような作品。特にオチがある訳でもなく、人生の一片を切り取ったような内容。どう評価して良いものか。★★★☆☆
「第五号ロボットGBS」→少年とロボットの友情の話。まさに絵的な作品で、ラストの光景が目に見えるよう。結構好きな作品だ。★★★☆☆
「非の打ち所ない殺人」→48歳になった私は、フッと思いつき、12歳のときに受けた屈辱を晴らすため、その相手を殺す旅に出た。…一見、犯罪もののようだが、実は青春ものであり、大いなる人生賛歌。ラストの清々しさは絶品。★★★★☆
「罪なき罰」→恨みを持つ妻への捌け口に、男は妻そっくりにアンドロイドを作り…。…暗く皮肉な話。悪くはないが、もう一捻り欲しい。★★★☆☆
「なんとか日曜を過ごす」→ダブリンでの憂鬱な日曜日の話。単なる人間ドラマ。まぁまぁかな。★★★☆☆
「全量服用、群集の狂気を阻む薬」→寝苦しい暑い夜、ウィルは涼しい風を求めて、外へ出た。そこで魔女の家を見つけるが。…一見、悪魔との取引もののようだが、実は人生の選択の話。ラストが皮肉で悲しい。★★★☆☆
「日照りのなかの幕間」→すべての事に小うるさい夫と、それに反発する妻。つまり、夫婦げんかの顛末。あまり好きな話じゃないな。★★☆☆☆
「ある恋の物語」→14歳のボブは、24歳のアン先生が好きになった。…少年時代の淡い恋の物語。後日談が特に物悲しくて切ない。初恋ものの傑作。★★★★☆
「願いごと」→雪の降る夜、「願い事をしろ」と言う声が聞こえてきた。…冬の怪談…っと言うか、幻想談。オチらしいオチはないが、ラストが物悲しい。★★★☆☆
「永遠と地球の中を」→どうしても宇宙の物語が描けない金持ち作家が、目をつけた過去の作家を連れてきて。…何と言ったらイイのか。一応、良い話ってところだろうが、個人的に良い話に見えない。★★☆☆☆
「語られぬ部分にこそ」→余命幾許もない老人が、孫の家を訪ねた夜、老人は彼がまだ少年だった頃の事を思い出す。…ノスタルジックな作品で、如何にもブラッドベリらしい。読んでいて清々しく、良い気分になる。★★★☆☆
「いとしいアドルフ」→ヒットラー役の俳優が、心までヒットラーになり。…何と言ってイイのか、困る作品だ。★★☆☆☆
「ジェイミーの奇蹟」→ジェイミーが起こす奇蹟の数々。…皮肉な結末が印象的。★★★☆☆
「十月のゲーム」→憎しみを抱く妻に復讐する夫の話。…はっきり書いてないので、最初、オチが分からなかった。2度読んでようやく分かった。これはかなりダークで、残酷な話だ。★★★☆☆
「黒パン」→黒パンで思い出す昔の話。…まぁまぁかな。★★☆☆☆
「とうに夜半を過ぎて」→断崖で首つり自殺をした少女の死体を収容した救急隊員の話。…何と言うオチだ。だから、何なんだよ。…って言うか、昔はこれが恐怖だったのか?。今となって別にどうってことないんだが。★★☆☆☆
「板チョコ一枚おみやげです!」…教会の告白室に、チョコレートの香りがする男がやってきた。…あまりのバカバカしさに、ギャグなのか…っと思った。何と評価してイイものか。★★☆☆☆
[総評]→如何にもブラッドベリらしい短編集だが、「10月はたそがれの国」辺りと比べたら、かなり落ちる。
今日のアニメ
・じょしらく #5「娘ほめ」+「小洒落町」+「眼鏡別れ」
・宇宙兄弟 #20「一番酷い仕打ち」
今日の映画
・CHILD'S EYE【チャイルズ・アイ】(香港/2010年)
タイで起こった暴動の為、急遽、安ホテルに移る破目になった6人の香港人が遭遇する怪奇現象。最初、妙にコミカルだったので、ホラーコメディかな…っと観始めた。だが、心霊シーンはシリアスで、その辺りは如何にもパン兄弟らしい。だが延々と続く心霊シーンにはダラダラとしていて、非常に退屈。安易にCGに頼っているのも良くない。この兄弟監督、「the EYE 【アイ】」の頃は良かったんだが、以降はレベルが下がる一方だな。★★☆☆☆
・情婦マノン(フランス/1948年)
自由奔放な性格が故に破滅していく女マノンと、彼女を愛したが為に転落していく男ロベールの物語。クルーゾー監督と言えば、「恐怖の報酬」と「悪魔のような女」、そして本作となるだろう。私自身もそれに異論はない。だが前2作と比べれば、本作は少し落ちるかな…って気はする。まぁ、自滅していくドラマって言うのが、あまり好きじゃないのも理由の一つだが。それでも、ラストの死んだマノンを足だけを持って運んでいくシーンは、鬼気迫るものを感じる。この辺りはリアルな描写力は、さすがはクルーゾー監督だ。★★★☆☆
・空飛ぶゆうれい船(東映/1969年)
石ノ森章太郎の「幽霊船」の劇場アニメ化。如何にも少年向き冒険SFと言った感じで、実に楽しい作品に仕上がっている。ただ、せっかく面白い題材なのに、色々と問題が多すぎる。一つは、作画がかなり雑なこと。もう一つは、ストーリーや内容に突っ込みどころ満載過ぎること。子供向きとは言え、もう少しどうにかならなかったものか。だが最大の欠点は、内容の割りに尺が短いこと。これだけ壮大な話なのだから、少なくともこの倍の時間は欲しかった。たぶん、この辺りはTVアニメの悪影響、製作期間や製作費の少なさが原因だろうな。何れにせよ、勿体ない話だ。そんな中で、幽霊船vsゴーレムのシーンや、カニやエビの形をした巨大ロボットが現れるシーン辺りの出来がむちゃくちゃ良い。たぶん、この辺りは宮崎駿が手掛けたんじゃないかな。あくまでも推測ですが。★★★☆☆