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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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イルーニュの巨人(クラーク・アシュトン・スミス/創元推理文庫(F))」、読了。
恐怖と幻想の短編集。
町中でマエリル穣の葬儀の支度をする町の話「マルネアンの夜」、不死身の犯罪者の恐怖を描く「アタマウスの遺言」、過去に飛ばされた修道士が、女魔法使いと出会う「聖人アゼダラク」、修道院に現れた化け物の話(クトゥルフもの)「アヴェロワーニュの獣」、奇妙な光を見た男の奇妙な体験「彼方からの光」、知り合いの男の頼みとは(不気味でグロ)「死の顕現」、財宝を求め北へ旅した狩人を襲った恐怖「氷の魔物」、元カノにふられた男が、湖で美しい女魔法使いと出会う「シレールの女魔法使い」、邪悪とも言うべき風景を描こうとする画家の話「土地神」、絵の中に入っていった男の話「柳のある風景」、恋人との待ち合わせ中に白昼夢を見た男の話「九番目の骸骨」、悪名高い男の失踪後に起こり始めた悪魔的な出来事(ほとんど「進撃の巨人」)「イルーニュの巨人」、媚びてくる太った魔女の話(と書くとコミカルのようだが、実は不気味でグロい)「ヒキガエルおばさん」、金星に行った調査団の話で、ホラー寄りの冒険SF「はかりがたい恐怖」、二人の男が見えない都市に迷い込む「見えない街」、裏切り続けた男を殺そうとするがと言う(ラストで意外過ぎる展開を見せるのが面白いが、それについての説明がないのが残念)「余分な死体」、人狼を襲う恐怖「夜の怪物たち」、新しい王冠を求めて船旅を続ける王の話。「ユーヴォラン王の船旅」、以上の作品を収録。

状況描写の細かさや上手さ、そして、上質の雰囲気で、どれも読ませる。だが個人的には「マルネアンの夜」、「シレールの女魔法使い」、「土地神」の三篇がお気に入り。「マルネアンの夜」は幻想的で、しかも不気味。「シレールの女魔法使い」は女魔法使いが美しくて魅力的。最後まで女魔法使いの正体をはっきり書いてないのでよく分からないが、結局、騙されていたという解釈でOKかな?。まぁ、こんな女性なら騙されてもイイけど(笑)。最後は元カノを巻き込んでの今風ラブコメで、ちょっと笑ってしまった。「土地神」はマジ怖い(後半、少々失速するけど)。視界ギリギリにいる老人とか、怖すぎるだろ。(この三篇が★★★★☆。それ以外は★★★☆☆)

今日のアニメ
金装のヴェルメイユ #03「竜騎の鼓動」…あれ?、少し失速気味かな。

今日の映画
岬のマヨイガ(アニプレックス/2021年)
震災後、居場所を失った2人の少女が、不思議な民家「マヨイガ」で傷ついた心を癒すファンタジーアニメ。…かと思っていたら、妖怪大戦争ものだった(笑)。人の心の弱みにつけ込む化け物に、日本中の妖怪が挑む。もっとも、元が児童文学らしいので、大アクションにはならないで、比較的あっさりと片がつくけどね。それでも、声を失った少女が声を取り戻すシーンとか、主人公の少女が心の闇に向かい合うシーンとか、なかなか良かった。ところで、本作の監督は「のんのんびより」の劇場版の人らしい。なるほどねぇ。★★★★☆

フランケンシュタインの復活(アメリカ/1939年)
昨日観た「フランケンシュタインの花嫁」の続編。フランケンシュタイン男爵の息子が仮死状態の怪物を甦らせる。…と言う内容。やっぱりと言うか、当然と言うか、前2作よりかなり落ちる。これっと言う印象的な部分も展開もなく終わる。凡作ホラー。一応、怪人役で「魔人ドラキュラ」のベラ・ルゴシが登場する。★★★☆☆

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