真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
いつも常連さんに送っている暑中見舞い、申し訳ありませんが、今回は取り止めさせて頂きます。理由の一つは、OSがWindows7に変わったので、以前使っていたダブレットが動かなくなったと言う事。もう一つは、私が夏の暑さに負けたと言う事(苦笑)。年賀状までには何とかしますので、今回はご勘弁を。
・「アニメロサマーライブ2010 -evolution-」1日目のセットリスト。
「宇宙開発SF傑作選 ワイオミング生まれの宇宙飛行士(中村融(編)/ハヤカワSF文庫)」、読了。
宇宙開発テーマの作品を集めたアンソロジー。
「主任設計者」→ソ連(現ロシア)の宇宙開発もの。史実と虚像を織り交ぜた歴史小説。どちらかと言うと、ポリティカルフィクションに近いか。そのため、SF的魅力に乏しいが、主任の死を乗り越えてロケット開発を続ける主人公の生きざまが感動的。★★★☆☆
「サターン時代」→アメリカの宇宙開発をテーマにした歴史もの。…だがウォーターゲート事件によるニクソンの辞任がなく、民主党政権が続くと言う、現実の歴史とは違うIFの世界を描いたもの。はっきり言って、SF的な魅力は皆無で、個人的にはあまり面白くなかった。★★☆☆☆
「電送連続体」→テストパイロットのヘンリーを中心にイギリスの宇宙開発を描いた作品。…だが、電送システムの発明で、現実とは違う歴史を歩むと言う展開。IFの世界が面白いし、最期に辿り着く人類進化テーマも壮大で良い。さすがクラークと言ったところか。ただ、個人的には、40年代のテスト飛行のシーンが好きだな。夢があって。★★★★☆
「月をぼくのポケットに」→学園一乱暴者のバリーが、月マニアのルークに「月の石」を買わないかと持ちかけてきた。…SFではなく、あくまでの月マニアの少年の青春もの。ストーリーは大したことないが、最期のオチが抜群に良い。★★★☆☆
「月その六」→月面へ調査に向かった宇宙飛行士が体験する奇妙な話。…並行宇宙、つまりパラレルワールドを題材にした作品で、若干取っ付きが悪い(実は、暑い日に読んだので思考が低下していたのか、内容がよく分からなかった。後日再読すると別に難しい話でなかった(笑))。だが、あり得たかもしれない宇宙計画が興味深く、なかなか面白かった。★★★☆☆
「献身」→初の有人火星探査が行われた時、探査機が故障し、帰還までの空気が足りなくなってしまった。…小説「月は地獄」や映画「アポロ13」辺りに代表されるSFパニックもの(それほど大げさでなものではないが)の一種。最後の危機回避の方法はそれほど突飛なものではないが、現実のあの出来事を知っている者には感無量だろう。★★★☆☆
「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」→グレイと言う宇宙人そっくりの外見で生まれてきたため、常にマスコミの注目を集めてきたアレグザンダーと言うアメリカ人。彼は宇宙飛行士を目指すが。…グレイそっくりのアメリカ人とは別にもうひとり、障害者が登場する。この二人が火星探査計画をリードするので、若干イロモノ臭いし、お涙頂戴もの臭い。そのため、少々私の好みから外れる作品ではあったが、純粋に宇宙に憧れる主人公と、「迷信や妄想や偏見に捕らわれる時間があるなら、なぜ宇宙を理解しない」と言う彼の考えは感動的だった。★★★☆☆
今日のアニメ
・ぬらりひょんの孫 #8「梅若丸、無残!」
・刀語 #8「微刀・釵」…OP曲、変更。しかし、イチャイチャぶりがひどくなったな(笑)。
・けいおん!! #19「ロミジュリ!」…学園祭1日目。
今日の映画
・月に囚われた男(イギリス/2009年)
本当は劇場で観る予定だったが、時間が取れなくて、観る事が出来なかった。…が、ようやくレンタルDVDで鑑賞した。さて本作だが、最近のSFでは珍しく、非常に地味な作品だが、ストーリーとアイデアが実に面白い。またCGでなく、ミニチュアによる月面の映像もかなり良い。観ていて、ホント落ち着く。やがて、真相が分かるにつれ、何とも言えない切ないストーリーが浮かび上がってくる。そして、ラストの大逆転のハッピーエンドが、これまた良い。個人的には70年代の「サイレントランニング」を思い出した。当初、デビッド・ボウイの息子が監督すると言う事で、少々不安だったが、これはかなりの傑作だ。
・マーシャル博士の恐竜ランド(アメリカ/2009年)
マーシャル博士が自らのタキオン理論を基にして作った装置により、異次元の世界へ行く…って言った内容だが、ストーリーはあってないようなもの。完全なおバカコメディで、くっだらねぇギャグの連続。恐竜などのVFXはそれなりに出来が良いが、下品で脱力なギャグはどうも好きになれない。