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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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暗い鏡の中に(ヘレン・マクロイ/創元推理文庫)」、読了。
ブレアトン女子学院に勤めるフォスティーナは、同校の校長から理由も告げられずに突然解雇された。この事に憤慨した同僚ギゼラは、恋人である精神科医ウィリング博士に助けを求める。そして、ウィリング博士は奇妙な情報をつかむ。どうやらフォスティーナには、見知らぬもう一人のフォスティーナがいるらしい。

長い間、入手不可能になっていた作品。まさに幻の作品で、まれに古本屋で見つかっても、とんでもない値段が付けられている。こう言う作品が復刊されるのはホント嬉しい。さて、肝心の内容だが…、面白い、マジで面白い。ドッペルゲンガーを題材にした怪奇的なストーリーと、ミステリーとしてのストーリーが上手くブレンドされており、実に読ませる作品に仕上がっている。特にフォスティーナの過去が分かってくる辺りは、読んでいてゾクゾクするほどの面白さだ。実際、(私が考える)ミステリー小説ベスト3を考え直そうかと思ったくらいだ。ところが、ところがである。事件の真相が分かり始めた途端に、急に面白味がなくなる。ドッペルゲンガーの正体も私が考えていた通りだし(まぁ、他に考えようがないけど)、事件の真相自体もそれほど面白いものではなかった(犯人の最初の動機は、結構面白かったが)。そして、何故か最終的にミステリーのアンチテーゼのような感じで幕を下ろす。アンチテーゼが悪いと言うのではないが、この作品では合わないと思う。はっきり言って、失敗していると思うよ。前半から中盤にかけては文句なく面白かったが、ラストで一気にレベルダウンした印象だ。何とも残念。

今日のアニメ
GOSICK #23「灰染めのチェスにチェックメイトを告げる」
まりあ†ほりっく あらいぶ #12「かなこさんの誕生日」(最終回)
ファイアボール チャーミング #13「アイなき世界」(最終回)

今日の映画
真 累が淵(アートポート/2000年)
「累が淵」を現代的にアレンジした作品。派手なシーンは一切ないし、心霊現象や怪奇現象も控えめ。ただ、ひたすら人間の心の闇を描いていく。そんな訳で、非常に地味な印象を受ける作品だったが、個人的にはこう言う作品の方が怖い。VFXに頼ってないので、非常に薄気味悪さを感じる。まぁ中盤、間延びすると言う欠点もあるが。それにしても今どきの作品っぽくないなぁ…っと思ったら、10年以上前の作品だった。何で今頃DVDを出したんだろう?

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