真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「幼き子らよ、我がもとへ(ピーター・トレメイン/創元社)」の下巻を読了。
上巻のときも感じたが、やはり本格ミステリーとしては弱い印象だ。肝心の謎に吸引力がなく、話に引き込まれていかない。確かにラスト近くで真犯人が登場するシーンを含み、何箇所かははっとさせられる部分がある。でも面白いと感じるほどではないのだ。むしろ古代アイルランドの描写や、フィデルマの魅力に惹かれて読んでいる感じだ。それにしても、この作家は情景の描写が上手い。これほど情景が浮かんでくる筆力は早々お目にかかれるものでない。希望を言わせてもらえば、この作家にはむしろ、古代アイルランド的な世界観のファンタジーを書いてほしいなぁ…っと。
今日のアニメ
・エイケン エイケンヴより愛をこめて 「前編」&「後編」(OVA、2003年&2004年、30分&30分)…単にエロイだけで、まったく面白くない。
今日の映画
・バカ政ホラ政トッパ政(東映/1976年)
東映ヤクザ映画初期の「極道」や「まむしの兄弟」のようなコミカル&下品な仁侠映画に、後期の実録ヤクザ路線を絡ませたような作品。悪くはないが、どっち付かずの印象で、イマイチ吹っ切れてない感じだ。壮絶なラストも、あまり印象に残らないし。しかし「三国志」の「桃園の誓い」をパクったような兄弟杯には、笑ってしまったよ。
・“猫”警部事件簿(フランス/1975年)
吸引力のない謎、面白味のない謎解きと、ミステリーしてはレベルが低い。しかも如何にもフランス映画らしい、淡々さで観ていて非常に退屈だ。どちらかと言うと、フランスらしい洒落た雰囲気を楽しむ映画だろう。クロード・ルルーシュだし。