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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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吸血鬼文学名作選(東雅夫(編)/創元推理文庫)」、読了。
吸血鬼関係のオムニバス。
真の吸血鬼とはと言う「彼の最期(須永朝彦)」、クロロック公爵の三つのエピソード「三題噺擬維納風贋画集(須永朝彦)」、詩「死者の訪ひ(スロヴァキア古謡)(須永朝彦訳)」、菊地秀行×須永朝彦による対談「対談 吸血鬼─この永遠なる憧憬」、「D」の番外編である「D-ハルマゲドン(菊地秀行)」、「吸血鬼入門」に関するある出来事(多分、実話と思われる)「吸血鬼入門(種村季弘)」、吸血鬼に関するエッセイ「吸血鬼(江戸川乱歩)」、ナイル川に浮かぶ船。その船にいる歌姫に会ってから友人の様子が変わる(タイトルは「吸血鬼」となっているが、吸血鬼ものではない)「吸血鬼(城昌幸)」、愛する妻が急死してから、友人が正気を失っていくという(これも吸血鬼ものではない。かなりグロな話)「吸血鬼(柴田錬三郎)」、終戦直後、台湾で起こった話「吸血鬼(日影丈吉)」、親子二代で遭遇した不気味な母娘の話「夜あけの吸血鬼(都筑道夫)」、旗本の足軽が、夜な夜な城を抜け出す。その原因とは…と言う「忠五郎のはなし(小泉八雲)」、エッセイのようなもの「恠異ぶくろ(抄)」日夏耿之介、小説の覚書のようなもの「断章(ジョージ・ゴードン・バイロン)」、吸血鬼と出会った青年の話「バイロンの吸血鬼(ジョン・ポリドリ)」、ある僧侶が女吸血鬼と出会う「クラリモンド(テオフィール・ゴーチエ(芥川龍之介訳))」、吸血鬼と出会った話「吸血鬼(マルセル・シュウオッブ)」、ブラム・ストーカーに関する日記(多分、フィクション)「小説ヴァン・ヘルシング(須永朝彦)」、イラスト「ドラキュラへの慕情(深井国)」

という事からも分かるようにまともな小説があまりない。かなりガッカリした。特に「クラリモンド」は名作なのに、訳が悪すぎて最悪。そんな中で比較的面白かったのは「夜あけの吸血鬼」と「忠五郎のはなし」かな。「夜あけの吸血鬼」はさすがは都筑道夫って感じ。不気味で面白い。エロい描写もあるが、それが怖くなるから凄い。ただ、後半、説明的になるのが残念かな。真相が分かると、突然怖くなくなるんだよな。「忠五郎のはなし」は「怪談」の小泉八雲なのでそつなく書いており、結構楽しめる。ただ、確かに吸血鬼ものと言えば吸血鬼ものなのだが、正確にはちょっと違う。★★★☆☆

今日のアニメ
金装のヴェルメイユ #05「暴走」…段々とつまんなくなるな。これにも期待できないな。
エル・カザド #03「降られた女」

今日の映画
吸血鬼ドラキュラの花嫁(イギリス/1957年)
ハマープロの「ドラキュラ」シリーズの2作目。と言ってもドラキュラ伯爵が登場せず、マインスター男爵なる吸血鬼が登場する。そんな訳で、クリストファー・リーが不在。その為、どうしても前作より見劣りがする。。吸血鬼に太陽の光を浴びさせ退治すると言う黄金のパターンがないので、ラストの対決がイマイチだし、せっかく登場した女吸血鬼が大して活躍しないのも良くない。悪い映画ではないが、全体的に今一歩と言った感じかな。★★★☆☆

アンホーリー 忌まわしき聖地(アメリカ/2021年)
ある地方の町で、聴覚障害のある少女が急に耳が聞こえ、喋れるようになった。その後、奇跡が次々と起こり、町は聖地となるが。…奇跡の物語が一転して、後半で邪悪な物語になるという構成が実に面白い。しかも、裏で糸を引く悪魔が狡猾で、その力が強大すぎる。この設定で面白くならない訳がない。…っと思ったら、制作がサム・ライミだった。やはりな。ラストの対決シーンも一見の価値あり。★★★★☆

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