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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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今日のアニメ
プリズム・アーク #4「騎士たちの誇り」…作画荒れが段々ひどくなってきたなぁ。その割にアクションシーンが良く動くから、よく分からないアニメだ(笑)。ところでブラコンのフィーリア(桃井はるこ)登場の回なのだが、ストーカーな神楽(生天目仁美)の方が目立っていたような(笑)。

今日のドラマ
魔法先生ネギま! #5「パッ・パラ・パパラッチ」…朝倉の回なのだが、彼女、ふてくされた時、むちゃ怖いんですけど(笑)。

今日の映画
荊の城(イギリス/2005年)
イギリスBBC製作のTVM。前後編の二部構成で、3時間以上の長尺もの。内容は、泥棒の家で育ったスウと、貴族の家で育ったモード、このふたりの少女の運命を描いたミステリーだ。さてネガとポジと言う言葉があるように、同じ場面でも見方によって、まったく違うものになる。この映画はまさにそれ。[前編]では主にスウ側から物語が語られる。詐欺を働こうとする苦悩と、モードとの甘い甘い百合の関係が同時に描かれ、なかなか見応えのあるドラマになっている。ところが[前編]のラストで思いがけないことが起こり、物語は一気にミステリー&サスペンス色が強くなる。しかし、この[前編]の終り方は見事としか言いようがない。いやがうえでも、[後編]に期待がかかる。さて[後編]になり、今度はモード側から物語が語られる。これがポジと言うべき部分で、[前編]と同じ場面でも、まったく違うことが語れる。ミステリーとしての、二面性の面白さだ。しかも[前編]で何気なく描写された場面が次々と生きてきて、これは見事としか言いようがない。これぞ、ミステリーの快感だ。だが、これで話は終わらない。二つの物語の後の話の、つまり結末が語られるのだ。ただ残念ながら、この部分はそれまでの計算された物語ほど緻密でない。かなり大雑把な印象だ。この辺りがもっと緻密なら、近年稀に見る傑作ミステリーになったはずだ。なんとも残念。

ところで、この映画はミステリーであると同時に、百合ドラマでもある。[前編]でもかなり濃厚な百合描写だったが、[後編]は更に濃厚になる。そして迎えるラストシーンで、百合ドラマは確実になる。作者は実はミステリーでなく、この百合ドラマが描きたかったのではないだろうか。そう言えば、原作者のサラ・ウォーターズって、「半身」のときもそうだったので、これは決定的だね。それにしても、イギリスのTVドラマは進歩的だ。レズシーンもきっちり描いていて、とてもTVMとは思えないエロさだ。…そんな訳で、百合好きには堪らない作品になっている(と言うか、好きでないと少々ツライかも(笑))。

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