真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
キングダムズ オブ アマラー:リレコニング>
・「不正の形」、「疑惑に陥って」、「果てなき荒廃」、「即位」をクリア。これで巨人の国のメインクエストは終了。最後に性能の良い装備をもらったが、デザインがダサすぎる(笑)。
・後は人間界に戻って、「失われた知識」だけをクリア。
今日のアニメ
・フルーツバスケット The Final #1「また宴を開こう」…今日から第3シーズン。今まで観ていたので、今回も当然視聴継続。しかし、段々と暗い話になっていくな。
今日の映画
・クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(東宝/2001年)
数日前に平成生まれの若者が書いた本作のレビューが話題になっていた。そのため、妙に再見したくなった。ちょうど録画したDVDがあったので鑑賞。観終わって一言。やっぱ、この映画スゲーわ。私としての感想は以前と同じなので、当時の感想を再録しておく。捕捉したい部分は(注)が書いておくことにする。
このシリーズは傑作が多いのだが(注:0年代の中期までしか観てないので、それ以降は不明)、今回はシリーズ中でも最高の出来だ。要は未だ古き良き時代(多分、昭和40年代)にしがみつく大人(敵役のケンとチャコ)と、現在に生きる者たち(しんちゃん達)の戦いの物語だ。でも、ただですまないのがこのシリーズだ。単純にそれを見せず、ギャグで綴っていくことになる。前半、大人たちが次々と昭和40年代の虜になっていく部分のサスペンスは、そこいらのホラーやサスペンス映画が足元にも及ばないほどのものだ。この辺りを見るだけでも、監督の原恵一の非凡な才能に驚く(注:今回気が付いたのだが、演出は水島努だった。)。
しかし、本題は後半。未だに昭和40年代にしがみつく大人。…あの頃は、21世紀が希望に満ちた時代に見えた。しかし現実に21世紀になってみると、そこは薄汚れた世界だ。懐かしいあの頃に帰りたい。そしてやり直すのだ。…これがケンとチャコの言い分だ。だからこそ、ケンとチャコが作る世界は、無性に懐かしい世界なのだ。
しかし、やはり懐かしいあの時代は終わったのだ。それは今の時代を生きている人々がいるからだ。そのことを認識させるラストは、実に感動的で涙を禁じえない。中でもしんちゃんの「オラ、大人になりたいから」の台詞は特に感動的。この辺りのシーンは、観ていてボロ泣きになってしまう。また正気に戻ったひろしが、“過去の出来事を走馬灯のように思い出すシーン”も実に良い(注:このシーンはまったくセリフがない。それであそこまで見せるのだから、その演出力は圧巻)。ギャグアニメなのに、凄く感動してしまった。このアニメは、稀にみる傑作だ。一見、子供向きのアニメだが、これは明らかに大人をターゲットに作っている。いま大人と呼ばれる人にこそ見て欲しい。もう一つ、ベッツィ&クリスのヒット曲「白い色は恋人の色」が実に効果的に使われている。特にラスト、ケンとチャコが自殺しそうになるシーンの使い方は素晴らしい(自殺しようとした瞬間にプツンと曲が終わる)。★★★★★