真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「人間以上(シオドア・スタージョン/ハヤカワ文庫)」、読了。
ローンと言う少年は白痴だった。言葉も喋れず、自我もなく、周りもほとんど認識出来ない。そんな彼が色々な人と出会っていく。内気だがテレキネシスを使える少女・ジャニィ、テレポーテーションが使える黒人の双子・ボニイ&ビーニイ、体は全く成長しないが誰よりも頭が良い赤ん坊などなど。何れも社会に適応できず、周りから厄介者にされている者たちばかりだ。だが、彼らが集まると、驚異の力を持つことになる。
ミュータントテーマのSF、…って言う事になっている。まぁ実際、そんな感じで始まり、物語が展開する。だが最終的にたどり着くテーマは、人類の進化。要はシオドア・スタージョン版「幼年期の終わり」なのだ。内容自体は悪くはないし、ラストのSF的な決着の付け方で、なかなか楽しい。ただ、やはり、「幼年期の終わり」ほどの感動はなかった。まぁあちらの方が、異常に出来が良すぎるんだが。ところで頭の良い赤ちゃんって、まんま「サイボーグ009」の001じゃん。いや、石ノ森章太郎の方がパクっているんだろうけど(笑)。
・セガからPSPゲーム「けいおん!放課後ライブ!!」、今秋発売。
マジっすか。これは買わないと。
今日のアニメ
・シムーン #11「共同戦線」…今週の話はよくあるタイプの話だが、なかなか面白かった。ところで前から思っていたのだが、このアニメの音楽、明らかにシャンソンだね(タンゴっぽいところもあるけど)。アニメの音楽としてはちょっと変わっていて、なかなか面白い。
今日の映画
・T.R.Y. トライ(日本(東映)/中国/韓国/2003年)
詐欺師の話であるが、20世紀初頭の上海と言う時代背景と言い、日本軍から武器を騙し取ると言う内容と言い、なかなか面白い。はっきり言って、一歩間違えば、傑作になる内容だ。だが何故か観ていてイマイチ面白くない。しかも映画は一向に盛り上がっていかない。特に酷いのが、最後のオチで、ああ言うオチを付けてしまったら、コンムービーとしての痛快感と楽しさがなくなってしまう。脚本と監督は大いに反省すべし。
最近、読書する時間がやたらと多い。図書館からもいっぱい借りてきているし、積本も多いから、仕方ないと言えば仕方ないのだが。しかも、少なくとも7月までに「屍鬼」と「モールス」は読み終えないとマズイし(共にアニメ、映画が公開されるため)。
今日のアニメ
・kiss×sis #9「苦しい時は神頼み」…今週はこたつプレイですか。もう何と言ったらイイのか。
・裏切りは僕の名前を知っている #7「黄昏館」…世話役の呉羽綾(↓)、可愛…、いや美しすぎ☆。しかもCVが、矢作紗友里だよ。
・荒川アンダー ザ ブリッジ 9 BRIDGE「第70話 プレゼント」+「第71話 火種」+「第72話 MSB(マッドシツレンブラザーズ)」+「第73話 暴虐の王」+「第74話 本体」+「第75話 一等星」+「第76話 荒川一発芸予選」…ステラは怒ると、巨大化するのか(笑)。もう、ほとんど「北斗の拳」状態(笑)。
・WORKING!! #6「宗太の憂鬱、小鳥遊家の女達」…まひるが段々可愛くなるなぁ☆。それに比べて、ぽぷらはもう脇役だよ。orz
昨日、空き時間があったので、時間潰しにケータイのパズルサイトの会員になったのが運のつき。とりあえず、クロスワードとロジックとナンクロをダウンロードしてプレイしていたのだが、段々ハマってきて止められなくなった。今日なんか、朝から延々とプレイしているよ(汗)。もう、何回ケータイに充電した事か(笑)。そう言えば昔、パズルゲーム「たまごDEパズル」にハマって、何も出来なくなった記憶がある(仕事はちゃんとしてましたよ。帰宅後、延々とプレイしていただけで(笑))。あの状態に似ている。
そう言えば、「たまごDEパズル」の実況を広川太一郎さんがやっていたんだよなぁ(確かオプションで、実況を林原めぐみや高山みなみにも変えられた筈。)。広川太一郎さんらしい、くだらねぇギャグの連続で大爆笑して、プレイしていた記憶があるよ。
今日のアニメ
・迷い猫オーバーラン! #8「迷い猫、抜いた」…先週よりはマシだが、イマイチ。もう、ネタ不足なのか?。まぁ、文乃の「ばぶぅ」と、ハイレグビキニのドジっ子には萌えたが(笑)。
・刀語 #5「賊刀・鎧」…とがめが意外と巨乳だと分かる話(いや、違うって(笑))。
・けいおん!! #6「梅雨!」…今期はイマイチだな…っと思っていたが、今週は意外と面白かった。特に、唯とあずにゃんとギー太の三角関係には笑ってしまった。
今日の映画
・インストーラー(フランス/2007年)
刑事アクションだが、SF的設定を使っているところがミソ。網膜から被害者の記憶を読み取りというアイデアは面白いが、それだけ。映画は一向に盛り上がらない。また、よく言えばスタイリッシュ、悪く言えば活気がない映像もあまり好みでない。はっきり言って、開幕から10分で飽きてしまったよ。
最近、怖い話にハマっている。もっとも心霊ものや都市伝説でなく、神話や伝承や言い伝え関係の方。たぶん、先日の奈良旅行や「カルラ舞う」辺りが影響しているんだろうけどね。とりあえず、この手の話は京都だろうと、それ系の本を三冊買ってきた(↓)。あと、柳田国男の「遠野物語」と、岡本綺堂の「玉藻の前」も読んでみようかな。
今日のアニメ
・デュラララ #7「国士無双」…笑いと暴力、それがこのアニメの本質なのかな?
・喰霊-零-(ディレクターズカット版) #3「邂逅砌-かいこうのみぎり-」…黄泉と神楽が出会った頃の話。もう二人がイチャイチャしていて、まさに百合。た、堪りません(笑)。
・ケロロ軍曹 #316「桃華 私は軍曹? であります」
今日の映画
・プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂(アメリカ/2010年)
同名ゲームの映画化。ダスタンの波乱万丈の人生を、冒険とアクションで綴ったアドベンチャー映画。それに時間を操る短剣や、幻術を使う暗殺団などのSF&ファンタジー的な小道具を使ったエンターティメントに仕上がっている。ゲームの方は残念ながら未プレイなので、ゲームに忠実かどうかは分からないが、頭を空っぽにして楽しめる作品だろう。アクションもスピーディだし、迫力もあるし、出来としては悪くないと思う。ただ、単純明快すぎるし、軽すぎる。観ている内は良いが、後に何も残らない。つまらない映画ではないが、なんかすごく物足りないのだ。楽しいんだけど、空しい…って感じかな。あと私は、中東を舞台にした映画はどうしても好きになれない。埃っぽいし、ゴミゴミしているし、砂まみれだし、どうも苦手だ。まぁ、あくまでも個人の趣意の問題だが。
・見えない恐怖(イギリス/1971年)
盲目の少女が殺人鬼の恐怖に脅えると言う、まさに「暗くなるまで待って」を彷彿させる作品。ただ「暗くなるまで待って」が舞台的、演劇的であったのに対して、こちらはリアルで生々しい。目指しているものは違うため、どちらが映画的に優れてるとは言えないが、怖さにおいてはこちらの方が上だ。特に中盤の屋敷に殺人鬼がやってくる辺りのサスペンスとスリルは尋常じゃない。もっとも緊張感が続かなかったり、後半展開にダレたり、犯人に意外性がないとか、欠点も多いが。それにしても、盲目の少女を演じたミア・ファローが良いなぁ☆。確か同時期に「フォロー・ミー」とかがあって、一番輝いていた時代じゃないかな(「 ローズマリーの赤ちゃん」はもう少し前だと思われる)。
「二重心臓(夢野久作)」を青空文庫で読み終える。暇な時に読んでいたので、むちゃくちゃ時間がかかった(笑)。さて内容は探偵ものだけど、そこは夢野久作、彼らしいアブノーマルさ全開でなかなか楽しかった。幻想、耽美、妖艶、退廃…、そう、これこそ夢野久作だ。
今日の映画
・if もしも…(イギリス/1968年)
学園紛争もの…っと聞いていたのだが、どちらかと言うと反逆ものかな。主人公の心境も良く分かるし、悪くない映画だとは思う。だが、さすがに今観るとウザイ。やはり、時代の映画なんだろうな。もっとも、同じ権力への反乱を描いた映画なら、個人的には「いちご白書」の方が好きだ。まぁ、こちらは反逆ものでなく、学生運動ものだが。
「鳥辺野にて(加門七海/光文社)」、読了。
怪奇短編集。収録されている作品のほとんどが時代劇。…なので、ホラーと言うよりは怪談で、読み応えがある。美しい文章と、美しい風景描写も良い。
「左」(1998年)→名大工の左が右腕を失った。仕方なく、義手を作る。だが今度は右肩が腐り始めた。仕方なく…。…落語のような話。それも思いっきり残酷な。★★☆☆☆
「鳥辺野にて」(2007年)→死者の地、鳥辺野で交わされる籐太と小切丸の会話。映画のワンシーン、それも恐ろしいシーンを彷彿させる、そんな小説だ。だがそれだけ。★★★☆☆
「赤い木馬」(2004年)→中村は夜の町で少女と知り合った。少女は中村に「ルナ・パアク」と言う場所に連れていけとせがむが。…珍しく、幻想的で美しい話。悪くない。★★★☆☆
「おとむらい」(2001年)→夏の夜中。木魚を叩くような音が聞こえる。音の素養隊を確かめるために外に出ると。…短い話だが、実に不気味。★★★☆☆
「左右衛門の夜」(2004年)→人を斬った左右衛門は、その夜、廃墟と化した武家屋敷で過ごすことにした。…いや、だから、廃墟はヤバいって。はっきり言って、相当に恐い話だ。そこで起こる恐怖が最近の心霊ドラマに近く、身に迫ってくるような怖さがある。しかも、これに怪談的な因縁話を絡めているので、実に読ませる。これは傑作。★★★★☆
「墨円」(2004年)→青山様の屋敷で、上半身が女性の天上鳥の屏風を見た。だが、何故か顔が墨で塗りつぶされていた。…アイデアも良いし、最後に示される意外な真相も面白い。だが、少し物足りない。母の慈愛の物語であって、怖い話でないからだろうな。★★★☆☆
「菊屋橋」(2008年)→橋の袂に立ち、通行人の話を聞き、占いを行う「橋占」。安倍川町の四人娘の一人であるお仲が、恋人の喜助との将来を知りたくて、「橋占」を行った。…「辻占」と言うのがある。これは、偶然にそこを通った人々の言葉を神の託宣と考え、占いをする方法のこと。この占いは、辻は人だけでなく神も通る場所であるという考え方からきている。だが辻は、同時に悪霊や低俗霊も通るので、結構ヤバい占いだと言う事を聞いたことがある。つまり本作は、そのヤバい方になった話だ。それほど怖くはないが、結構薄気味悪い話で、ヘタな幽霊話より背筋が寒くなる。★★★☆☆
「阿房宮」(2007年)→田舎の食堂で、その店の隠れメニューだと思われる牛丼とモツ煮込みを食べた。あまりの美味しさに、牛を飼っている村まで行くと。…すぐにオチの予想がついたが、実は半分正解で半分間違いだった。まぁ何れにせよ、気持ち悪い話には違いないけど。★★☆☆☆
「あずさ弓」(2003年)→雨のため、旅籠に足止めをくった旅人たち。その中の一人、江戸者らしい小男が語った一つの話。彼が住んでいた長屋に、口寄せをする巫女が来た。彼は巫女に嫌がらせで、いもしない女房を呼んでくれと頼むと。…女の執念は怖い…って言う話。怖い話なのに、全体的にドタバタしているせいか、コメディに見えてしまうのが難。まぁ、だからこそ、ラストシーンが怖いんだろうけど。★★☆☆☆
「朱の盃」(2002年)→「貴公に盃取らせよう」と老人が赤い盃を出して言った。老人によると、その盃は妖獣猩々の血によって染めたものらしい。…怖い話ではない。あえて言えば、幻想談か。何れにせよ、好みの話ではなかった。★★☆☆☆
「鉢の木」(2005年)→道に迷った男が、とある神社の神主と出会った。…一種の退魔ものであるが、理屈っぽい会話で興ざめ。★★☆☆☆
「抱擁する山」(2003年)→ショートショート。旅人が観た風景を綴っただけ。評価不可能。
今日のドラマ
・大魔神カノン #8「渦音」…いつまで経っても面白くならない。もう視聴中止。
今日の映画
・ふるえて眠れ(アメリカ/1965年)
再見。久しぶりに観たけど、やっぱ面白い。確かに事件の真相も早いうちから察しが付くし、全体的にモタモタした展開なので、少々退屈気味ではある。…なので、どうしても同趣向の「何がジェーンに起こったか?」と比べたら、見劣りがする。でも、ラストシーンも味わい深いし、何よりも悲しみの女のドラマが良い。間違いなく、傑作だよ。(詳しいコメントは[本館]の方に書いてます)