幽霊騎手

「憑かれた女（横溝正史/角川文庫）」、読了。
金田一耕助ものではなく、由利先生もの。中編を三本収録。
「憑かれた女」→水商売のエマ子がとある外人の依頼で不気味な洋館へ。そこの浴槽で女性の死体を目撃する。…確かに意外な犯人ではあるが、事の真相に納得がいかない。大体、この真相では書き方自体がアンフェアだ。★★★☆☆
「首吊り船」→送られてきた木箱に人間の腕の骨、更に隅田川に浮かぶランチに骸骨のような怪人。怪奇な事件が続く。…事件の真相も犯人にも面白味がない。真相部分で驚きがないのはミステリーとしてダメだと思う。★★★☆☆
「幽霊騎手」→不倫相手の夫が殺された。役者である彼がとっさに取った行動は、今流行りの怪盗「幽霊騎手」に罪をかぶせることだった。…前2作は「由利先生もの」だったが、本作には由利先生は登場しない。しかも、一応真相の説明があるものの、ミステリーとはちょっと違う。どちらかと言うと、冒険ものか。出来はまぁまぁくらい。★★★☆☆

今日のアニメ
・白い砂のアクアトープ　＃20「迷子のプランクトン」
・ゆるキャン△　＃7「湖畔の夜とキャンプの人々」